第104回全国高校サッカー選手権大会の決勝は12日、ともに初優勝を目指す「鹿島学園(茨城)―神村学園(鹿児島)」のカードで、東京・MUFG国立で行われる。

*  *  *

 鹿島学園がある茨城・鹿嶋市は人口が6万3815人(25年12月1日時点)で、これは県の中で15番目の数字。

神村学園の鹿児島・いちき串木野市も2万5373人(同12月末時点)となっており、ともに大都市ではなく、普段から自然豊かな環境で過ごすチーム同士の決勝となった。

 人口10万人以下の市町村(小都市)に学校があるチームの選手権Vは、平成以降では南宇和(愛媛・愛南町)、国見(長崎・国見町→雲仙市)、野洲(滋賀・野洲市)の3校だけ。05年度の野洲(当時約4万9000人)を最後に、“小都市王者”は19年間誕生していない。

 近年は、2011年の市立船橋(千葉・船橋市)の優勝を最後に、12年の鵬翔(宮崎・宮崎市)以降、県庁所在地に居を構える学校が13大会連続で優勝を飾ってきた。

 今大会の決勝は、そんな“都市優勢”の傾向に待ったをかける対戦カードとなった。

 鹿嶋市の職員は、スポーツ報知の取材に「鹿島アントラーズの9年ぶり優勝のほとぼりもまだ残っているのに…。正直、決勝に行くだけでも本当にすごいことだと思いますが、もう1つ盛り上げてほしい。悔いのない戦いを」と期待を寄せた。この日鹿島神宮を参拝した鹿嶋市内在住の30代男性は「茨城旋風と言われるけど、鹿嶋(鹿島)旋風でもあるということは声を大にしていいたい。あと1つ勝てるように、神様にお願いしてきました」と語った。

 ◆05年以降の選手権優勝校

 05年野洲(滋賀・野洲市)、06年盛岡商(岩手・盛岡市)、07年流通経大柏(千葉・柏市)、08年広島皆実(広島・広島市)、09年山梨学院大付(山梨・甲府市)、10年滝川二(兵庫・神戸市)、11年市立船橋(千葉・船橋市)、12年鵬翔(宮崎・宮崎市)、13年富山第一(富山・富山市)、14年星稜(石川・金沢市)、15年東福岡(福岡・福岡市)、16年青森山田(青森・青森市)、17年前橋育英(群馬・前橋市)、18年青森山田、19年静岡学園(静岡・静岡市)、20年山梨学院、21年青森山田、22年岡山学芸館(岡山市)、23年青森山田、24年前橋育英

編集部おすすめ