全国高校サッカー選手権で初優勝を狙う神村学園(鹿児島)は11日、翌日の決勝(MUFG国立)へ向けて都内で調整を行った。練習冒頭ではセットプレーの確認を行うと、軽めのメニューで終えた。

FW倉中悠駕(3年)は「準決勝では何もできなかった。決勝ではもっとアグレッシブに守備をしたり、攻撃でも強引にシュートを狙っていきたい」と意気込んだ。

 倉中は優勝した夏の総体では1得点のみにとどまったが、今大会は爆発。180センチの身長と決定力を武器に、初戦(2回戦)から3戦連続で先制弾を決めると、準々決勝の日大藤沢戦では衝撃の4得点を決めた。自身が憧れた神村学園OBの福田師王(現カールスルーエ)も獲得した得点王へ「チームが勝つことが優先」としつつ、「得点王になるという気持ちは強い」と言葉に力を込めた。

 チームメートのFW日高元(3年)も準決勝の尚志戦でゴールを決め、6得点でトップに並んだ。日高とは小学校時代の宮崎県のトレセン(選抜チーム)からの縁で、選手権中の宿舎では同部屋。準決勝後は「決勝に行けなかったらそこで(自分の)得点がストップしてしまう。チャンスをもらえた」と、部屋に入る直前に「ありがとう」と言葉をかけるなど、ピッチ内外でいい関係を築いている。

 ともに得点王になり、同一校から2人の得点王となれば、2014年度大会の日大藤沢・田場ディエゴ、中村恒貴(3得点)以来。通算では4例目となる。日高とのダブル得点王にも意欲的ではあるが、「(日高は)初戦からずっとライバル視していた。

負けないように頑張りたい」と、単独得点王への思いをのぞかせた。日高とともに悲願の初優勝、そして1976年度の首都圏開催移行後では史上6例目の夏の総体との2冠を狙う。

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