◆全国高校サッカー選手権 決勝 神村学園(鹿児島)3―0鹿島学園(茨城)(12日・MUFG国立)  

 初優勝にあと一歩届かなかった。6万142人が詰めかけた超満員のスタジアムで、鹿島学園は涙に暮れた。

2点を追う後半は立ち上がりから猛攻を続け、後半7分には右CKの流れからFW内海心太郎(2年)が右足シュートを放つもポストにはじかれ、同11分には右FKからFW渡部隼翔(3年)がフリーでヘディングシュートを放つもGKの阻まれる。前半にU17タイ代表GKプムラピー・スリブンヤコ(2年)がPKをセーブするなど攻守を連発したが、最後までゴールが遠かった。

 それでも、“茨城旋風”に乗せられて、鹿島学園の新たな歴史は作った。25年度のサッカー界では、J1で鹿島が9年ぶりに優勝を果たし、J2では水戸が初優勝&初昇格。さらに全日本大学サッカー選手権では筑波大が頂点に立ち、高校年代の鹿島ユースも3冠を達成した。

 特に同年代の鹿島ユースの選手は鹿島学園に通学しており、優勝するたびに学内では話題に上がった。鈴木監督も「同じクラスに(年代別)代表がいたり、刺激になっていると思う。体育のサッカーの授業では結構バチバチにやってます。ハイレベルな授業です」と言う。

 選手たちも口をそろえて「茨城、熱いんで」と勢いを実感しており、主将DF斉藤も「勝たないと茨城最強にはならないと思う。自分たちが結果を示すことで、茨城がサッカー王国になると思う」と誓って臨んだ大会。優勝とはならなかったが、準優勝は2008年度の4強を上回る過去最高成績。

間違いなく今大会の記憶に残るチームだった。(後藤 亮太)

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