Hey!Say!JUMPの伊野尾慧(35)の2週連続インタビュー。後編は、「守り続けたい尊い存在」であり、「どれだけ幸せにできるかを日々考えている」という愛してやまないメンバーやファンへの思いを語った。

 グループは今年、デビュー19年目を迎える。事務所随一の仲の良さでも知られ、先日は山田涼介(32)の家にメンバーで集まり、知念侑李(32)の誕生日を祝い合ったという。

 メンバーと一緒に過ごす時間の楽しさ、愛(いと)おしさをかみ締めるうちに、自然とこみ上げるものがあったようで「全然泣くつもりじゃなかったんだけど、良くも悪くも年取ってるんだと思います(笑)。でも自分がいる環境とかって当たり前のように見えて、当たり前じゃない。それぞれ頑張り続けて今があるし、(涙の理由は)一番はみんなに対する感謝の気持ちからかなあ」と柔和な笑みを浮かべる。

 自身の性格を「飽きっぽいし、気持ちも流動的だし、押しに弱かったりもする」と分析する。が、グループやファンに対しては「みんなを幸せにしたい」という揺るぎない思いがある。

 「10、20代の頃は人生を豊かにするためには選択肢が多い方がいいと思っていて、自分の中の選択肢を増やせるように心がけて生きていた。お仕事でもいろいろな経験をさせていただいて30歳を過ぎて、ある程度『幸せだ』と感じられた。それと同時に、これからは自分に関わってくれる人たちをどれだけ幸せにできるかを大事にしようと思うようになった。とにかくみんながハッピーでいられるように、自分にできることは何かを日々考えています」

 昨年5月に本紙のインタビューに応じた際、「グループじゃなくてもいろいろな物事に永遠ということはなくて、必ず終わりはあると大人になって理解できるようになった」と語っていた。この半年の間にも、グループの体制に変化が生じるなど、奇(く)しくも自身の考えを再認識する機会があった。

 「10代の頃に集まった僕たちが大人になるにつれ、得意なこと、そうじゃないこと、深めたいことがそれぞれに見つかってきている中で続けているグループ活動というものは、本当にかけがえのないもの」と、小さく2度うなずく。少しの沈黙をはさみ「じゃあ、どうしたら(グループ活動を)続けられるのか、改めて僕自身もっと考えなきゃいけない」と視線を上げる。

 12日には、現在の体制で初のドームツアーを完走した。

 「ファンの皆さんが変わらず応援してくれることに感謝しかない。我々がいくらグループ活動を続けたい、この何とも言えない時間を守り続けたいと強く思っても、ファンの皆さんがいなければ続けられない。絶妙なバランスでこの尊いものが守られていている。本当に感謝しています」

 アイドルとしての理想像を聞くと「そういうのは、ないかなあ~」と首をかしげながら、「だけど、頑張る理由は明確にある。そういうものって、長く続けるほど見失いがちなのかなって。だけど、僕の中では明確に整理ができている。メンバーやファンの皆さんが楽しんで、喜んで、幸せに感じてくれることにチャレンジし続けたい」。軽やかに穏やかに紡ぐ言葉の中に、アイドルとしての矜持(きょうじ)がのぞいた。(ペン・奥津 友希乃、カメラ・竹松 明季)

 ◆伊野尾 慧(いのお・けい)1990年6月22日、埼玉県出身。

35歳。

2001年入所。07年9月、メンバー全員が平成生まれのグループ「Hey!Say!JUMP」を結成し、同11月にCDデビュー。13年、明大理工学部建築学科卒。17年、初出演の映画「ピーチガール」で主演。今月18日スタートのABCテレビテレビ朝日系連続ドラマ「50分間の恋人」(日曜・後10時15分)でGP帯ドラマ初主演を務める。

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