◆スポーツ報知・記者コラム「両国発」

 昨季まで日本ハムに所属していた松本剛外野手(32)が巨人にFA移籍した。昨季は66試合で打率1割8分8厘。

打撃不振で2度の2軍落ちを経験するなど、もがき続けた。

 印象的だったのが10月14日のCS最終ステージ(S)前日会見。同席していた新庄監督から「(松本)剛がレギュラーを取っていなかったから2位に終わった。バリバリレギュラーを取っていたら優勝しています」と断言された。名指しで厳しい言葉を並べたのは期待の裏返し。後日、本人にそのことを尋ねると「悔しい思いがすごい強い。苦しいというか、悔しい、情けないって思う部分もある。どうやって打つかを日々考えながらやっていけたら」と、胸の内を明かしてくれた。

 6月に2度目の2軍落ちを宣告されて以降は、灼(しゃく)熱の鎌ケ谷スタジアムで若手と共にバットを振った。「いい時に戻す感覚は好きではなかった」と言うが、プライドを捨てて首位打者を獲得した22年の映像を見返し、復活を目指した。CS最終Sの試合前練習では、新庄監督から身ぶり手ぶりで打撃指導を受けた。「正直に言うと、定まっていないのは事実。

色々なアドバイスを聞きながらやっている感じ」と、最後まで試行錯誤を続けていた。

 指揮官からは「調子が上がらなくても腐らない。一番最初にベンチを出て『さあ行くぞ』という姿は本当に感動する」と人間性を絶賛される。北海道のファンにも愛され、エスコンでの歓声はチーム随一。私の拙い取材にも丁寧に応じてくれた剛さんの新天地での活躍を、心から応援している。(日本ハム担当・

川上 晴輝)

 

 ◆川上 晴輝(かわかみ・はるき)2021年入社。レイアウト担当を経て、25年から現職。

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