陸上女子800メートルの日本記録保持者で、25年東京世界陸上代表の久保凛(17)=東大阪大敬愛高=が12日、大阪市内で取材に応じ、卒業後は実業団の積水化学に進むことを発表した。中長距離に特化した陸上クラブ「TWOLAPS TC」で男子800メートル元日本記録保持者の横田真人氏(38)に指導を仰ぎ、競技に専念するためプロアスリートとして活動する。

高卒の陸上選手でプロとなるのは超異例の挑戦。高校生にして女子中長距離界の第一人者となった久保の、新たな挑戦が始まる。

 久保は、これまでの陸上界の常識を覆す成長曲線を高校3年間で描いてきた。800メートルで2度日本記録を樹立し、昨年は自国開催の東京世界陸上にも出場。「世界とは遠い」と言われている種目での世陸出場は、日本女子4人目。女子の個人種目での高校生世陸代表も5人目の快挙だった。そのすさまじい実績で、日本中の注目を集めてきた。

 取材時は必ず質問者に体を向けて目を見て答える。そして「今日はありがとうございました」と一礼して去る。人間力も高く、さわやかな笑顔とともに一つ一つの行動で周囲をトリコにする。類いまれなるスター性を感じる選手でもある。

 4月からは積水化学のユニホームを着て、世界中を転戦して足を磨く。

これから多くの企業やブランドを、より良いイメージにする広告塔としても伸びしろは豊か。大きな可能性を秘める17歳が、日本陸上界の歴史を競技場内外で塗り替えていきそうだ。(陸上担当・手島 莉子)

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