第104回全国高校サッカー選手権で悲願の初優勝を飾った神村学園(鹿児島)は13日、歓喜から一夜明けた喜びを語った。史上6校目となる全国高校総体との2冠の立役者である主将のDF中野陽斗(3年)とFW日高元(3年)は、早朝からのテレビ生出演など、優勝校ならではの経験を味わった。

この日、東京を出発し、鹿児島に戻る。

* * * *

 いまだに成し遂げたことの大きさを信じられないようだ。試合後の会見で有村圭一郎監督(48)は「優勝した瞬間は信じられなかった。信じられないと涙が出ない」と笑いを誘ったが、一夜明け、主将の中野も「思ったよりいつもと変わらない」。単独得点王になった日高も「正直、あまり実感がない」と明かした。

 実感はなくても、周囲は祝福ムードに包まれた。会場を離れて都内の宿泊先のホテルに戻ると、夕食では「祝全国制覇」と書かれたケーキを贈られた。中野、日高、MF堀ノ口瑛太(3年)は早朝に日本テレビ系「ZIP!」(月~金曜・前5時50分)への生出演があり、早朝4時にホテルを出発。1人部屋の中野は寝坊を恐れ、一睡もせずにスタジオへ向かった。中野は眠そうな目をこすりながらも「ありがたい」と感謝した。

 反響も大きかった。前日から中野と日高ともに100件以上のメッセージをもらい、「久しぶりに連絡が来た人もいて、うれしかった」(日高)。

中野は大会期間中にSNSのフォロワー数が4000人ほど増え、決勝後には約1500人増加。「自分でもびっくりしている」と率直な心境を語った。初優勝を報じたスポーツ報知の紙面を手に取った日高も「これを見ると実感が沸いてくる」と照れ笑いを浮かべた。

 卒業後はともにプロへ進む。「色々な人に支えてもらったので、それに対して感謝の気持ちを結果で示せたかな」と中野。王者の自信を胸に、未来への道を歩いていく。(浅岡 諒祐)

編集部おすすめ