巨人の新人合同自主トレが13日、ジャイアンツタウンスタジアムでスタートした。球場がある東京・稲城市は快晴。

青空で最高気温は17度だったが、吹き荒れる強風のせいか気温ほど暖かくはなく、むしろ寒く感じる気候の中、グラウンドは熱気に包まれた。

 阿部慎之助監督はじめ1軍から3軍の全首脳陣が集合。ルーキーの動きに熱視線を送った。新人は7日の入寮後、ジャイアンツ球場で自主練習を続けてきたが、前後左右からコーチたちに見られる中で体を動かすのは初めて。さらにスタンドは開放され、多くのファンと報道陣も集結した。

 11人のルーキーの表情からは、良い意味での緊張感は伝わってきた。声も出ていて活気もあったが、無理に存在感を示そうと力んだり、張り切りすぎて必要以上にオーバーペースになる選手はいなかった。アップ、ランニング、キャッチボール、ノック。各自が淡々と自分のペースで汗を流している姿が印象的だった。

 その背景には阿部監督の言葉があった。指揮官は練習前の訓示で「この合同自主トレはアピールの場ではないので。とにかく1年間戦える体力をつけられるように」と声をかけていた。

 今年の巨人の新人は支配下はドラフト1位から竹丸(鷺宮製作所)、田和(早大)、山城(亜大)、皆川(中大)、小浜(沖縄電力)、藤井(浦和学院)と即戦力が多い。阿部監督は「(チームの)全員にチャンスはある。また2026年度から新しいジャイアンツを作ると思ってやっていきたいと思っている」と若手の台頭を求めている。

 新人も期待の戦力だ。スカウトが全国を飛び回って発掘した原石。能力が高いのは分かっている。今、故障するのが一番もったいない。大事なのはキャンプが始まってから。だからこそ焦る必要ないと念を押した。

 今後は段階を踏んで計画的に少しずつギアを上げていく。初日は心は熱く燃えていただろうが、表面上はアピール合戦なしの静かな幕開け。頼もしいルーキーの姿に、今後への期待が一層高まった。

(巨人担当キャップ・片岡 優帆)

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