沖縄・金武町でキャンプ中の北海道コンサドーレ札幌は13日、2部練習で2日目を終えた。横浜FCへの期限付き移籍から3年ぶりに復帰したDF福森晃斗(33)と、1年半の期限付き移籍期間を終え、札幌で勝負することを決めたFW大森真吾(24)が、今季に向けた決意を語った。

 充実の表情で、福森がキャンプ2日目の練習を終えた。時間こそ各1時間ほどと長くはないが、強度の高いメニューの連続。「練習間もジョグして次の練習に移ったり、止まって息つくところがあまりない」と汗をぬぐうが、意図は十分理解している。「止まる時間が少ないっていうのは試合にも通じるところだから」。常に動くことを求める川井健太監督(44)の考えを踏まえ、懸命にボールを追っている。

 期限付き移籍していた横浜FCでは24年にJ1昇格、昨年はJ2降格を経験した。同カテゴリーになったこともあり、3年ぶりに決めた札幌への復帰。横浜にいる間も「札幌の試合は全て見ていたし、こうしたら良いのにとか、常に考えていた」。札幌愛を抱き続けた男は、リーグ通算377試合出場の経験を、チームに余さず注いでいく。

 「去年J1を経験して改めて思ったのは、強いチームには若くていい選手が何人もいる。札幌にも良い選手はいるので。世代別代表などに少しでも引き揚げられるよう、自分のことも100%やりながら、若手の選手に伝えていければ」とすべき役割を思い描いた。

 今年34歳になる。これまで札幌では主力として9年プレーしてきたが「メンツも変わったし、コーチ陣も変わった。出場数が多いからといって試合に出られる訳でもない」と自覚しているように、1からの戦いになることは分かっている。若きライバルは多いが助言は惜しまない。「自分が元々できることを教えていくだけなので。それができるようになった先は、その選手がどう意識して試合にどう持っていくかだから。自分も1年1年、年は取る。若い選手とうまく融合していければいい」とチームの底上げを何より願った。

 もちろん、定位置奪取への思いは強くある。「若手に負けてるって言う気などない」と声を大にした後に、こう続けた。「試合に出たら自分の良さを存分に出すだけだし、出られなければもっとサッカーがうまくなればいいだけだから」。衰えぬ向上心と卓越した左足を武器に、真っ向勝負を挑む。

(砂田 秀人)

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