J1清水は13日、ユース監督に就任した市川大祐氏(45)の就任会見を静岡市内で行った。市川氏は「自分が育ったユースの指揮を執ることに喜びを感じると同時に、大きな責任も感じています」と心境を語った。

 今季の目標については「1つ目はプレミアリーグ昇格。2つ目はトップチームでプレーできる選手を育てること」と明言した。その実現に向け、「個々の特徴を把握しながら成長させていきたい。そのためにも、まずは選手がサッカーに夢中になれる環境づくりに力を注ぎたい」と意気込みを示した。また、「メンタル、フィジカルの両面でタフな選手」を育てていきたいと語った。

 市川氏は清水のジュニアユース1期生として育ち、ユースを経てトップチームに昇格。17歳でJリーグデビューを果たし、日本代表史上最年少の17歳322日で代表デビュー。甲府、藤枝、水戸などでもプレー。2016年の現役引退後はクラブの普及部指導者として経験を積み、23、24年はトップチームのコーチを務めた。25年は育成部に所属し、トップとアカデミーをつなぐトランジションコーチを担当していた。

 反町康治ゼネラルマネジャーによると、市川氏は昨季、コーチとしての役割を担いながら、Jリーグや日本代表監督を務めるのに必要な「JFA Proライセンス」取得へ動いていた。早ければ次回の理事会で承認される見通し。

「ライセンス取得に向けて経験値を高める中で、主体的にチームを率いてほしいと考え、(昨季終了後に)オファーを出した」と説明。「自分が育った地で、アカデミーならではのパッションを生かしてほしい」と期待を寄せた。

 ユースチームは2022年から沢登正朗前監督が指揮。初年度に高校年代最高峰のプレミアリーグからプリンスリーグ東海へ降格。その後は3年連続で昇格プレーオフに進出し、今季は無敗でリーグ2連覇を達成したものの、いずれもプレーオフ初戦で敗退し、昇格にはあと一歩届いていない。その課題について市川氏は「最後の局面で勝ち切る力、いわゆる勝負強さ」と指摘。「いかに真剣勝負の場を持てるか。日頃のトレーニングから一つ一つのプレーにこだわることが、勝負強さにつながる」と語った。

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