歌舞伎俳優の中村鶴松が13日、都内で行われた歌舞伎座「猿若祭二月大歌舞伎」(2月1~26日)の取材会に出席し、初代中村舞鶴(まいづる)襲名披露演目となる、夜の部「雨乞狐(あまごいぎつね)」の抱負を語った。

 一般家庭に生まれ、18代目中村勘三郎さんの部屋子となって歌舞伎界に入った鶴松が初代中村舞鶴を襲名し、幹部俳優に昇進する。

 昨年1月の「新春浅草歌舞伎」終了後、兄と慕う中村勘九郎の自宅を訪ね「幹部になりたいです」と直談判したという。「部屋子という立場で血がない。生まれた家だけで差別、区別されて悔しい思いを多々してきた」と明かし、「これまで幹部じゃないことを逃げ道にしてきた面もある。幹部に昇進したら、御曹司の方々と同じ土俵で闘って、より一層、芸で勝負していきたい」と気を引き締めた。

 勘九郎から提示された候補4つから17代目勘三郎の俳名・舞鶴(ぶかく)を訓読みにした舞鶴(まいづる)に。「鶴という文字が残っているのがうれしい。だんだん、すごく素敵できれいな名前だと実感しているので、大きな名前にしていきたい。役者としての強みは必死さ。一生懸命にやっていれば、熱量が伝わると思っています」と力を込めた。

 また、昼の部「弥栄芝居賑 猿若座芝居前」で劇中口上を行い、舞鶴襲名を披露する。

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