歌舞伎俳優の中村勘九郎中村七之助が13日、都内で行われた歌舞伎座「猿若祭二月大歌舞伎」(2月1~26日)の取材会に出席した。

 「猿若祭」は初代猿若(中村)勘三郎が寛永元(1624)年に江戸歌舞伎を創始したことにちなんだ公演で、3年連続の開催となる。

勘九郎は「3年連続ということで、とてもうれしく思います。いろんなことに挑戦できる場所。吉例にできるように、努力精進しないといけない」と意欲。松竹の山根成之副社長も「江戸歌舞伎の流れ、猿若勘三郎の流れを大切にしていきたい。何より中村屋のご兄弟の目覚ましい活躍がある。お客様が求めてくださる限り、続けていきたい」と前向きな姿勢を見せた。

 昼の部「積恋雪関扉(つもりこいゆきのせきのと)」は、大ヒット映画「国宝」(李相日監督)にも登場する舞踊劇の大作だ。関守関兵衛実は大伴黒主役の勘九郎は「『国宝』の物はやったもん勝ち。大きなチャンスですね」。小野小町姫と傾城墨染実は小町桜の精を勤める七之助は「この演目は歌舞伎役者にとって、とてもとても大きい演目。やりたい役でもあります。あまり『国宝』のことは意識していませんが、新しい魅力を見せたいと思います」と語った。

 弟分である中村鶴松の初代中村舞鶴(まいづる)襲名を祝福した。勘九郎は「自主公演の『鏡獅子』も勘平も『雨乞狐』も、あれだけできれば二重丸。基礎ができている」と成長ぶりに太鼓判。七之助は「中村屋にとって、とても幸せなこと。上(天国)にいる父がとっても喜んでいるはず。一生懸命に歌舞伎のことを常に考えた結果が幹部昇進、舞鶴襲名になった。ぜひ生で見て、彼の魅力にいっぱい、いっぱい触れてほしいなと思います」と呼びかけた。

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