巨人の佐々木俊輔外野手(26)が14日、プロ3年目となる今季を勝負の年と位置づけ、「規定打席到達」でレギュラー奪取を目標に掲げた。自身もかつて所属した茨城・日立市内の日立製作所のグラウンドで自主トレを行った韋駄天(いだてん)は約1メートルの長尺バットを使って打撃練習を敢行。

外野の一角を奪い、自身の定位置として狙う「1番」の座をつかむ。

 和やかに行われた練習終了後とは思えない、厳しい言葉が佐々木の口から出てきた。「全然クビを切られてもおかしくない年齢。頭の片隅では毎回、結果を残さないといけないと思っている。今年また年数が上がったので、それはより一層、強くなりました」。昨季は53試合の出場で打率2割4分8厘。CSでプロ初本塁打を放ったが悔しさが残った。「1年間スタメンで出続けたい。規定打席に到達したい」と視線を鋭くした。

 原点の地で準備を進めている。昨年に続き、今年も古巣の日立製作所で自主トレを行っている。社会人時代の2年間で生まれた考えが今につながっているという。

「視野が広がりました。(野球部から)クビを切られても会社には残れるから、自分がやってだめだったら仕方ないという心の余裕ができた。割り切りができるようになりました」。変化を恐れず、まずやってみる。このオフもチャレンジを続けている。

 その一環として、さまざまなバットを練習に導入。この日使用したのは、約1メートルの長尺バット。「下半身を使わないと振れない」“秘密兵器”を使ってティー打撃に取り組んだ。今季に向けて試合用バットは重心が手元側にあるもの、練習用バットはこれまでよりも2センチ長い87センチのものを発注するなど、細部にもこだわった。

 1番へのこだわりが強くなったのも、社会人時代だ。「2年間1番でずっと出してもらっていた。打った時の盛り上がりとか、やってやったぞ感が忘れられないんでしょうね」。

松本がFAで加入するなど1番候補は多いが「チームを勢いづけたい。足もあるし、持ち味を生かしたい」と自分の打順を取り戻す構えだ。

 年が明け、マシンの球は打っていたが、手投げのボールを打つのはこの日が3日目。「キャンプとかオープン戦から結果が必要。何か目に留まるものを見せたい」と意気込む。「この2年間、何一つ満足した結果を残していないし、満足した立ち位置にいるわけでもない。数字より1軍にいることをこだわってやりたい」。3年目の正直へ、競争は始まっている。(臼井 恭香)

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