卓球「ノジマTリーグ」の男女12チームの話題をお届けする「TリーグNEWS」第6回は、女子の京都カグヤライズをピックアップ。今季、飛躍の足掛かりをつかんだのが田村美佳(24)だ。

開幕戦で挙げた初勝利を弾みに、ここまでリーグ最多に並ぶ18試合に出場とフル回転。初参戦から4シーズンでの心境の変化、創設時から在籍するチームへの思いを語った。

開幕戦で美宇撃破 田村は参戦4季目に訪れた大きなチャンスをものにした。昨年8月1日の神奈川との今季開幕戦。1ゲーム制の延長戦で五輪2大会連続メダリストの平野美宇(25)を破り、リーグ初白星を挙げた。平野には第2試合で2―3で競り負けていただけに「私? という感じで。今までで一番緊張した」。不安は大きかったが、起用に応えると、驚きと達成感が入り交じった。

 立命大3年だった2022―23年シーズンに、大学のキャンパスがある京都に新チームが誕生した。全日本学生選抜選手権で4強に入るなど手応えを感じていた時期。オファーが届き、「最初は周りがあまりにも強いのでやめようかなという気持ちもあったけど、強い選手の試合を見るのも勉強になる」。思い切って飛び込んだが、レベルの違いを痛感させられた。

ベンチを温める日々が続いても、「そりゃそうだよな」と悔しさはなかったという。

 意識が変わり始めたのはノーシードから初の16強に進出した昨年1月の全日本選手権だった。社会人となり、実業団の日本リーグを経験。サーブの強化の必要性を感じて取り組んできた成果を発揮し、「少し自信がついた」。Tリーグでも初勝利から常時起用され、ここまでリーグ最多18試合に出場して5勝。「強い選手とはまだ差があると実感しているけど、昨季まででは考えられないようなシーズン」を過ごしている。

 今年の抱負は「ホーム戦チケット完売」と色紙に記した。チーム創設時から在籍するのは松島美空(12)と2人だけ。講習会など地域のイベントも積極的に参加し、「少しでも多くの人に知ってもらって、試合で勝つ以外にもチームに貢献したい」と自覚をにじませた。京都ゆかりの選手として、コート内外で活躍を目指す。(林 直史)

 ◆田村 美佳(たむら・みか)2001年10月27日、神戸市生まれ。24歳。

小学1年で卓球を始め、コンパスクラブ、向洋中、育英高、立命館大を経て24年4月から十六フィナンシャルグループ。22年夏季ユニバーシアード日本代表。23年関西学生選手権優勝。25年全日本選手権混合ダブルス3位。右シェークドライブ型。元気の源はK―POPと漫画。157センチ。家族は両親。

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