J1福岡は14日、金明輝・前監督が今月4日にコンプライアンス違反により事実上の契約解除となった問題で、現時点で認定されている3つの違反事案を発表した。

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【事案〈1〉】複数回、多数のスタッフが同席している状況下で、特定のスタッフ又はスタッフ全員を指して、その業務能力を揶揄する発言やスタッフを精神的に追い込む発言。

(見解)発言内容が指導との関係で不必要かつ不適切。

【事案〈2〉】令和7年11月、多数のスタッフや選手が周囲にいる状況下で、特定のスタッフに対し、周囲が危機感や不安を持つような不適切な方法ないし態様による叱責を行った。

(見解)特定のスタッフを指導する場合に、周囲に危機を感じさせるほど、またグラウンド上の選手らが発言内容を聞いて不満を持ち、緊急で話し合いを始めるほどの剣幕で、衆人環視の中で指導や叱責を行う必要性はなかった。実際にも、そのような指導方法によって、選手らが臨時に話し合いを始めるなど、選手らに不信感を与えたという影響は無視できなかった。

【事案〈3〉】令和7年11月、スタッフの本来的な業務に含まれない業務を遂行するよう求め、その業務遂行が不十分と感じた際に、周囲から見える状態で強い叱責を行った。

(見解)スタッフに対する過大な要求であり、また、衆人環視の中で叱責を行う必要はなかった点で、叱責の態様も不適切と判断した。

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 クラブは結城耕造・代表取締役社長が取締役辞任、山口均・代表取締役副社長が減俸10%(3か月)。川森敬史・取締役会長が会長辞任(取締役として留任)、立石敬之・取締役副社長が副社長辞任(取締役として留任)を発表。また、柳田伸明チーム強化部長は強化担当へ降格となり、減俸10%(3か月)。前田賢悟・管理部部長はけん責(出向解除)となった。

 クラブは声明を発表し「金明輝氏との契約解消に至った経緯により、精神的なご負担をおかけした皆様に対し、心よりお詫びを申し上げます。また、今回の問題を防止することができなかったことを深く反省するとともに、ファン・サポーター、パートナー、自治体の皆様など、アビスパ福岡に関わる全ての皆様に、多大なるご迷惑とご心配をおかけししましたことを、あらためてお詫び申し上げます」とした。

 また今後の再発防止策として、コンプライアンス対策室設置、サーベイランスカメラ設置、啓発活動の強化、宣言書の差入れを行うという。

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