J2北海道コンサドーレ札幌に、今季、2人の大卒ルーキーが加わった。大体大から加入したFW佐藤陽成(22)と、国士舘大から入ったDF川原颯斗(22)は、ともに札幌U―18から大学へ進み、力を伸ばし、プロ入りをつかんだ。

稚内市出身の佐藤と札幌市出身の川原という道産子コンビが、1年目からの活躍を誓いに立て、沖縄・金武町でのキャンプでアピールを続けている。

 体を張り、負けん気を押し出し、佐藤が沖縄で定位置取りへの道を切り開こうとしている。身長は170センチと大柄ではない。「動き出しからの得点が武器」と言うように、高い技術とスピードで決定機を作り出すプレーが身上も、大体大で培った強さも見せ、存在感を示している。

 昨年3月、札幌への加入が内定した。特別指定選手として昨年、8月23日のアウェー・甲府戦でリーグ戦初出場を果たすも、出場は5分のみ。「出られたことはプラスだけど、プレー時間も少なかったし、自分の特長を出せる試合ではなかった」。試合には2―1で勝ったが、喜びよりもより上を目指すことに目は向けられた。「試合に出ないと良さは出せない。自分の価値を示していきたい。ここからです」。プロ1年目から絶対的戦力となることだけを目標に据えた。

 繰り返す言葉は「チームのために」。悔しさを味わったからこそ、札幌に対する思いが強くなった。札幌U―18で高1から活躍し、トップ昇格が期待されたが見送られた。「その時はこのチームには絶対に戻って来ないっていう意気込みで大学に行った。違うところに行って見返してやる、後悔させてやろうという気持ちだった」。

 大体大に進んだ後も、札幌の試合は見続けた。そのうちに心境が変化していった。「自分が育ててもらったチーム。やっぱり戻りたいなと」。2年時に沖縄キャンプに参加した歳、加入内定の可能性もあったが、またも夢はつかめなかった。「また『わあー』ってなりましたけど」と佐藤は笑ったが「そういった気持ちがあったからこそ、このチームで活躍してやるっていう思いが強いので。本当に頑張ろうと思います」とまなざしを強くした。

 ここまでのキャンプ中、4―5―1システムの右サイドハーフに入っている。4バックは大学1年以来になるが「小さい時からやってたので戸惑いはない。自分の特長を出しながら、プラスアルファで求められてることをしっかり体現できれば」。札幌愛が固まった今、勝利のために全力を尽くす佐藤の姿勢に迷いはない。(砂田 秀人)

 ◆佐藤 陽成(さとう・ようせい)2003年9月3日、稚内市生まれ。稚内ジュニアイレブンから稚内南中を経て札幌U―15入り。札幌U―18時の2021年、天皇杯3回戦の長崎戦でトップの公式戦に初出場。22年に大阪体育大に進学し、昨年3月、26年シーズンからの札幌加入が発表された。リーグ戦出場はJ2の1試合。170センチ、64キロ。右利き。背番号は40。

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