広島のドラフト4位・工藤泰己投手=北海学園大=は、“平良式クイック”導入で崩れない男を目指す。16日、広島・廿日市の「大野練習場」で選手会合同自主トレに参加。

安定感を求め、無走者時でもクイック投法を採用する意向を示した。一般的に球速が落ちるとされるクイックでも球速が落ちないことも決断を後押し。「シーズンを通じて活躍するために、修正がしやすい、エラーが少ないフォームを探っていかないといけない」と明確な意図を明かした。

 手本は西武の平良。常時クイックで、豊富な代表経験を持つ右腕の動画を丁寧に研究した。173センチ、93キロの平良に対し、自身は175センチ、87キロと体格もほぼ同じ。「下から上に突き刺す角度で投げたり。攻め方とか考え方も近いところがある」と参考にするポイントは山ほどあった。

 この日が自主トレ開始後、初ブルペン。捕手が立った状態で、全球種を交えて15球投じた。傾斜の確認がメインで力感は6~7割。クイックも試行錯誤の段階だが「順調に対応できるかな」と手応えを示した。

視察した菊地原1軍投手コーチは「重そうな球を投げていたので、キャンプが楽しみに。今いるメンバーと競争して、勝ち取ってもらいたい」と期待を寄せた。

 栗林が先発転向で守護神は不在。ストッパーを目標に掲げるルーキーには、激しい競争が待つが、はやる気持ちを抑え、焦らず調整を続ける。「(2月の春季)キャンプ初日からマックスで行くことも大事だけど、大事なのは開幕してから。アピールしなきゃいけないと思うけど、それよりも常に先を見据えた行動を」。まずは開幕1軍入り、その先の1軍完走を目指しクイックを磨く。(直川 響)

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