歌舞伎俳優の片岡愛之助が16日、都内で3月の東京・新橋演舞場公演「流白浪燦星(ルパン三世) 碧翠の麗白(へきすいのれいじょう)」(3月5~27日)の記者会見に中村米吉らと出席した。

 2023年に新橋演舞場で初演されたルパン歌舞伎の第2弾。

諏訪の国を舞台に、幻の古城に秘められた宝を巡る冒険を描く。ルパン役の愛之助は「前回は水をふんだんに使った立ち回りがありましたが、今回は宙乗りをします」。石川五ェ門役との2役で早替にも挑戦する予定で「ルパンと五ェ門の2役で何て欲張りな人だと思われるかもしれませんが、今回はルパンと姫の物語なので、五ェ門は出番が少ないです。あんまり出てこないけど、活躍はします」と説明した。

 ヒロインの瀬織(せおり)姫役を米吉が演じる。愛之助は「米吉さんは売れっ子なので、お声をかけても振り向いてくれないかと思いましたが、出ていただけるということで、うれしく思います」。米吉は女形の大役とされる三姫(八重垣姫、時姫、雪姫)の経験も踏まえて「古典歌舞伎での勉強の成果を生かせるように頑張りたい」と気を引き締めた。

 脚本・演出の戸部和久氏は今作のストーリーが「歌舞伎版の『カリオストロの城』ではないか」とSNSでうわさされていることについて言及。「アニメの『ルパン三世』には『カリオストロの城』のクラリスのほかにも多くのヒロインが出てきます。歌舞伎にもいろんなお姫様がいますので、新たなお姫様像を描いていきたい」と“カリオストロの城説”を否定した。

 愛之助、米吉のほか、峰不二子役で市川笑也、次元大介役で市川笑三郎、七藍屋雅吉役実は守矢正之助役で市川猿弥、銭形警部役で市川中車、瀧津弾正久永役で中村錦之助(東京、名古屋)、坂東彌十郎(京都、福岡)が出演する。東京公演の後は、4月3~26日に名古屋・御園座、9月2~26日に京都・南座、来年2月6~26日に福岡・博多座で上演する。

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