沖縄・金武町でキャンプ中のJ2北海道コンサドーレ札幌が16日、今季初の対外試合に臨んだ。J1浦和と対戦し、前半9分にDF中村桐耶(25)のゴールで先制。

同28分と後半28分の失点で1―2で敗れるも、キャンプ5日目での奮闘に、川井健太監督(44)は「選手たちは与えられた時間をしっかりこなしていた。中身としては非常に良い90分ゲームでした」と納得の表情をみせた。

 ▽練習試合(16日、沖縄・金武町フットボールセンター)=45分×2

浦和2(1―1・1―0)1札幌

 今季のチーム“第1号”となった中村の得点に、キャンプ序盤での成果が凝縮されていた。前半9分、「勇気を持って、自分のマークを捨てて取りに行った」と最終ラインから前に出ていった中村が、相手ボールを奪い取る。左45度の位置から倒れ込みながら利き足の左でたたき込んだ一発に、川井監督は「あの得点はトレーニングからつながっている。あれが我々の目指すべき姿」とうなずいた。

 キャンプ序盤の主目的はフィジカルとメンタルの強化。細かな戦術はたたき込んでいない中で初対外試合に臨んだ。川井監督が選手に伝えた大枠のテーマは「行け」だった。その言葉通りに積極的な守備を多くの選手が見せた。

 「想像より良かった」と口にした川井監督は、映像で見た昨季を踏まえ「ある程度こちらが要求すれば行けるなと。彼らは行けるけれどもその力を出していかなかっただけだというのを認識した」と話した。

昨年の失点はリーグワースト2位の63。そこからの立て直しへ、きっかけが見えたことが、納得の言葉につながった。

 川井監督は「けが人が出ずに1週目を終えたのは選手たちを評価したい」と第1クールの収穫を上げた。1回の練習は1時間ほどと長くはないが、選手が口々に「きつい」と漏らす中も、離脱者が出ず、最初の5日間を終えた。1日の休日を挟み、18日からは第2クールが始まり、次なる段階へと入る。「攻撃のところは楽しみですね、今から。さあどう料理しようかというところ」。今後の青写真がより明確になる、収穫の多い一戦となった。(砂田 秀人)

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