2月のミラノ・コルティナ五輪代表の最終選考を兼ねたスロープスタイル(SS)の第2戦がスイス・ラークスで開幕し、女子予選に臨んだ岩渕麗楽(バートン)と鈴木萌々(キララクエスト)の2人が、ビッグエア(BA)とSSの五輪代表入りを確実にした。既に確実にしている村瀬心椛(ここも、TOKIOインカラミ)、19歳の深田茉莉(ヤマゼン)に続き、全日本スキー連盟が定める基準を満たした。

日本は五輪出場枠で最大4枠を獲得した。一方、平昌、北京五輪代表の27歳・鬼塚雅(ISPS)は、昨季の左膝負傷の影響もあり、3大会連続の代表入りに届かなかった。

 24歳の岩渕は18年平昌、22年北京から3大会連続の五輪出場となる。BAではここまで2大会連続で表彰台まであと一歩の4位。BA決勝3本目には、斜め軸で後方に3回転宙返りする超大技「トリプルアンダーフリップ」に果敢に挑み、日本列島を感動の渦に包んできた。昨年の世界選手権ではBA銀、SSで銅メダルを獲得し、3度目の夢舞台では「スノーボードを始めて20年目。自分でも節目に感じている。そこで金メダルを取りたいというのは、過去に2大会に比べてより強い」と熱い思いを秘める。今大会予選でも首位通過し、日本の村瀬、深田としのぎを削り、悲願の頂点を狙いに行く。

 18歳の鈴木は昨季から海外のW杯を転戦し、昨年1月のBAで3位に入るなど、BAでここまで3度表彰台に立っている新星だ。初出場した昨年の世界選手権BAでは、金メダルの村瀬、銀の岩渕、銅の深田に続く4位に入った。「五輪で金メダルを取ることが目標」と掲げている。

今大会は14位で予選落ちとなったが、“最強日本”の一角として躍進を目指す。

 ◇岩渕 麗楽(いわぶち・れいら)2001年12月14日、岩手・一関市生まれ。24歳。4歳で競技を始め、中学1年でプロ転向。17年12月にビッグエア(BA)のW杯で初優勝。スロープスタイル(SS)と合わせ、通算9勝。世界選手権は4大会に出場し、25年BA銀、SS銅。五輪は18年平昌BA4位、SS14位、22年北京BA4位、SS5位。家族は両親と妹。一関学院高―法大。身長149センチ。

 ◇鈴木 萌々(すずき・もも)2007年10月29日、新潟市生まれ。

18歳。3歳からスノーボードを始め、小学5年から本格的に競技を開始。13歳でプロ資格を取得。高校2年時の24~25年からW杯を転戦し、25年1月のオーストリアでの大会で3位となり、初の表彰台。同3月の世界選手権はBA4位、SSで8位に入った。

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