ミラノ・コルティナ五輪(2月6日開幕)で初出場を果たすフィギュアスケート女子の千葉百音(もね、20)=木下グループ=が16日、拠点の木下アカデミー京都アイスアリーナ(宇治市)で練習を公開した。氷上での調整に加え、バレエのレッスンにも没頭。

同じ仙台市出身の憧れ、羽生結弦さん(31)が14年ソチ五輪で初出場金メダルをつかんだフリー「ロミオとジュリエット」で勝負する大舞台へ表現力を磨いた。

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 初の五輪まで3週間。千葉はショートプログラム、フリーの曲を1回ずつ流し、入念に確認した。曲かけでは、武器の滑らかなスケーティング、安定したジャンプを決めるなど順調な調整ぶり。昨年12月のグランプリファイナルで転倒したループとサルコーの3回転ジャンプに加え、五輪では跳ばない4回転トウループにも挑戦。「(五輪は)スケートを始めた頃から夢舞台。最高の演技を出し切ったと思えるように頑張る」と視線を上げた。

 今季のフリーは「ロミオとジュリエット」。憧れで同郷の羽生さんと編曲は異なるが、初出場した14年ソチ五輪で演じたプログラムと同じ。振付師のローリー・ニコル氏が選曲し、「羽生さんの最初の(五輪の)フリーと同じなのは、偶然といえど、感じるものがある。自分らしいジュリエットを演じたい」と勝負のプログラムにかける思いを熱く語った。

 午前に行われたバレエのレッスンでは、伸びやかな表現力を磨いた。

今季から講師に加わった現役バレエダンサーの岸村光熙(こうき)さんから「ロミオとジュリエット」を演じるフリーの表情、手先の動きまで約1時間、指導を受けた。

 年明けに京都の神社に初詣に行き、絵馬には五輪での目標などを記した。詳細は明かさなかったが、「自分の中でしっかり設定して、黙々と頑張るスタンスでいきたい」と思いを内に秘めた。

 メダルが期待される初の大舞台は目前。20歳は「楽しんで自分を信じて滑るだけ」と気合を入れ直した。五輪リンクの中央で、歓喜のスポットライトを浴びる。(富張 萌黄)

 ◆羽生結弦さんの2014年ソチ五輪 ショートプログラム「パリの散歩道」で国際大会史上初の100点超えとなる101・45点で首位発進。フリー「ロミオとジュリエット」ではジャンプでミスがあったもののトップの178・64点をマークし、合計280・09点で逃げ切り、フィギュアスケート日本男子で五輪初の金メダルを19歳で獲得した。

 ◆千葉 百音(ちば・もね)2005年5月1日、仙台市出身。20歳。宮城・東北高卒、早大2年。4歳から競技を始める。

23―24年シーズンにシニア転向し、木下アカデミーに移籍して、浜田美栄コーチに師事。全日本選手権は23年2位、25年3位。四大陸選手権は24年優勝。グランプリファイナルは24年銀メダル。世界選手権は25年銅メダル。身長155センチ。

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