フリーアナウンサーの徳光和夫さんが17日、パーソナリティーを務めるニッポン放送「徳光和夫とくモリ!歌謡サタデー」(土曜・午前5時)に生出演した。

 番組では、フリーアナウンサーの久米宏(くめ・ひろし)さんが1日、肺がんのため死去したことを報じた。

81歳だった。所属事務所のオフィス・トゥー・ワンが13日に発表した。通夜、葬儀は遺族の意向により、近親者にて執り行った。

 徳光さんは、1989年秋に久米さんが丸刈りになり、徳光さんがキャスターを務めていたニュース番組に出演した秘話を披露した。

 これは1989年のプロ野球開幕前に大の広島ファンでアンチ巨人の久米さんが「巨人が優勝したら坊主になる」と宣言。結果、巨人が優勝し同年10月10日に久米さんがキャスターを務めたテレビ朝日系「ニュースステーション」で公約通り頭を丸め丸刈り姿を披露した。

 さらに久米さんは、巨人が「日本一になったら日本テレビに行ってバンザイする」と宣言。巨人は日本シリーズでも近鉄相手に3連敗から4連勝という劇的な展開で日本一に返り咲いた。

 巨人の日本一が決まると久米さんは11月に大の巨人ファンである徳光さんがキャスターを務める日本テレビ系「ニュース・プラス1」に出演し「読売ジャイアンツ、バンザーイ!」と叫んだ。

 この日の番組で徳光さんは、久米さんが「ニュース・プラス1」に出演した経緯を「ニュースプラスのスタッフからですね。久米さんのあの話は、申し入れてもらえませんかね?って言われたんで、いや、でも、ジャイアンツが日本一になったら、それでいいんじゃないかなと思いつつも、久米さんに電話をしたわけです」と明かした。

 すると久米さんは弾むような軽快な口調で「もちろんいいですよ。

行く日を決めてください」と答えたという。出演当日に久米さんが日本テレビのスタジオに現れると「野球帽をかぶってスタジオ入りをしました。それだけで、スタッフはもちろんでございますけど、カメラマンも大拍手ですよ」と振り返った。

 さらに「彼がカメラの前で帽子を取るわけです。そのカメラは当然アップになるわけで、頭に寄るわけです。その坊主頭がですね、利発そうでおしゃべり好きな少年のようだったんです」などと回想した。

 続けて「その日の視聴率は前日の4倍近くになりまして」と明かし「実はその日を境にいたしまして、当時、夕方のニュースは独走態勢だった逸見(政孝)さんの(フジテレビ系)スーパータイム。久米さんが出ていただいた後は、抜きつ抜かれつになりましてですね。こうなりますと日本テレビの若手の報道マンとしましては、自分たちのニュースをより多くの人に見てくれるっていう伝え手としての喜びを感じまして、その日を境に、着眼点や伝え方に使い方にこう変化が生じてくるわけでございます」と明かし、久米さんへ感謝の思いを伝えていた。

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