ドジャースカブスからFAとなっていたK・タッカー外野手(28)と電撃合意してから一夜明けた16日(日本時間17日)、米「NYポスト」紙は「タッカー獲得が『ドジャースは年俸上限かロックアウトでしか止められない』という現実を示した」と題した記事を掲載した。

 ド軍は28歳の大砲を4年2億4000万ドル(約380億円)で獲得。

そのうち3000万ドル(約47億5000万円)は後払いで、27、28年オフにはオプトアウト(契約破棄)権が付帯された。後払いなどを考慮しなければ、平均年俸6000万ドル(約95億円)は史上2番目の高給。ドジャースと23年オフに10年総額7億ドル(約97%が後払い)の契約を結んだ大谷に次ぐ数字となった。

 同紙は「タッカーと契約してチームの雰囲気は一変した。ドジャースはもう『年を取ったチーム』ではない。攻撃力が落ちていくのでは? という心配も不要になった」と指摘。「このドジャースは『ラストダンス』などではない。今や彼らは、年俸上限かロックアウトでも起きない限り止まらない、終わりのないうたげに突入している」と強調した。

 今季ワールドシリーズ3連覇を狙うチームだが、主力選手の高齢化が問題視されていた。同紙は「今のロースターで3連覇を狙っても誰も文句を言わなかっただろう。フリードマン編成本部長は、ベッツ、フリーマン、T・ヘルナンデスといったベテラン選手がまだ高水準の成績を出し続けられるかを見極めながらシーズンに入ることもできた。しかし、そうはしなかった。

ロースターを固定するのはリスクでもあった。昨季の得点数でメジャー2位だったが、高齢化と故障リスクの高い打線は長いスランプに陥りやすいという弱点を抱えていた」とし、「今季も年齢構成が若返るわけではない。次のワールドシリーズ時点でフリーマンは37歳、マンシーは36歳、ベッツとT・ヘルナンデスは34歳。だが、タッカー加入によってバランスが改善された。彼は大谷(31歳)、スミス(30歳)、エドマン(29歳)といった“全盛期世代”の中核に加わる存在だ」と伝えた。

 タッカー電撃加入の背景には「大谷翔平が変えた『お金の常識』」があると同紙はいう。「大谷は年俸7000万ドルのうち、実際に受け取るのは200万ドルだけにし、残りを全て後払いにすることを提案。その結果、ドジャースは短期的な支出を抑え、浮いた資金を運用して収益を生み、そのお金でタッカーのような超一流選手を獲得できるという、他球団にはまねできない状況を手に入れた。大谷翔平という“利子ゼロのクレジットカード”を使い、FA市場で最高の打者を即座に獲得したのである。このオフは大谷翔平がチームの財務構造を根本から変えたことを改めて示した」と報じた。

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