◆プロボクシング ▽71・0キロ契約6回戦 〇赤井英五郎(1回TKO)ベー・ドンミン●(1月17日、東京・後楽園ホール)

 元プロボクサーで俳優の赤井英和(66)の長男・赤井英五郎(31)=帝拳=がベー・ドンミン(29)=韓国=に1回2分3秒TKO勝ち。昨年2月に2回TKO負けを喫して以来11か月ぶりの再起戦を白星で飾り、B級(6回戦)2勝目を挙げてA級(8回戦以上)昇格を決めた。

戦績は赤井が6勝(5KO)4敗、ベーが4勝(2KO)3敗。

 赤井は初回、開始直後から左右フックで攻め立てると、右クロスでダウンを先取。再開後もロープに詰めて連打をたたみかけ、最後は左フックでトドメを刺した。

 リングサイド最前列で声援を送った「浪速のロッキー」こと父・赤井英和と母・佳子に24年10月以来1年3か月ぶりの勝利を届けた。「解放されました、いろんな意味で。もっと先にジャブを当てたかったので、ちょっと考えていたシナリオではなかったが、うまくKOできて良かった。負けたらおしまいだった。常に崖っぷちの気持ちでやってるんで、次につなげられた」と喜びをかみしめた。

 23年に東日本新人王を獲得するなどミドル級(72・5キロ以下)を主戦場としてきたが、スーパーウエルター級(69・8キロ以下)転向を見据えて臨んだ再起戦だった。「今回は契約ウェート(71・0キロ)だったが、自分に合った階級はこれ(スーパーウエルター)なんじゃないかなって改めて思いました。自分のなかで減量っていう減量も今回はしなかった。今までよりも一番食べて、一番動いてこの体になった。

自分の適正体重を改めて見直せた良い機会になった」と手応えを口にした。

 デビュー10戦目で、A級昇格を決めた。「ランクは別に気にしていなくて、自分の個人的な目標としては今年3試合はしたい。試合に勝っても内容が微妙だと、次の試合を組んでもらえない。A級に上がれたことは本当に嬉しいが、これからは次にもっと良い試合ができるんじゃないかって期待させるようなパフォーマンスを見せなきゃいけない」とさらなる飛躍を誓った。

 ひとつだけ心残りがあった。父・英和は現役時代、試合後のリング上でのインタビューでファンの心をわしづかみにした。赤井は「今回はポスターにも写真を載せてもらったんで、(試合後の)インタビューもちょっと考えていたんですけど、何もなくしれっと写真を撮って終わっちゃったんで…」と苦笑。「(隣の東京ドームでライブ中の)BLACKPINKのネタを言おうかなとか、これからもっと盛り上がるから応援よろしくお願いしますとか、言う気満々だったんですけど。次にとっておこうかな」と次戦でのマイクパフォーマンスを予告した。

 試合前日の計量後には「レベルアップした、フレッシュな赤井英五郎を見せたい」と話していた。父親の現役時代を彷彿させる豪快な初回KO勝利を飾り、「本当にフレッシュな赤井英五郎になったのかなって思います」と声を弾ませた。

(勝田 成紀)

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