◆プロボクシング ▽WBOアジアパシフィック・スーパーライト級(63・5キロ以下)王座決定戦10回戦 〇同級1位・李健太(3―0判定)元WBOアジアパシフィック&東洋太平洋同級王者・永田大士●(17日、東京・後楽園ホール)

 メインイベントのWBOアジアパシフィック・スーパーライト級王座決定戦で、同級1位の李健太(29)=帝拳=が元WBOアジアパシフィック&東洋太平洋同級王者の永田大士(36)=三迫=を3―0の判定で下し、新王者に輝いた。戦績は李が11勝(2KO)1分け、永田が21勝(7KO)5敗2分け。

 前日本王者・李と元アジア2冠王者・永田によるサウスポー同士の実力者対決。李は序盤から前に出てくる永田を左アッパー、ワンツーで迎撃。中盤以降も我慢比べの展開となり、李が的確な有効打で上回り主導権を握った。ジャッジの採点は1者が100―90のフルマーク、2者が99―91と大差をつけた。

 日本王座に続き2本目のベルトを獲得した李だが、控室では「KOを狙っていた。この試合に向けていいトレーニングができていたし、自信しかなかったので」と反省が口をついた。昨年7月の前戦は、試合2週間前にスパーリングで左拳を痛めた状態でリングに上がり、リマール・メツダ(フィリピン)を相手に不完全燃焼の3―0判定勝利。左拳も完治し「1段階、ステージがアップしたトレーニングをしてきた」。持ち味のアウトボクシングだけでなく、自分から攻めていく際に体勢が前のめりになったり足が踏ん張れなかったりする課題を克服。これまでで最多の120ラウンドのスパーリングも行って再起戦に臨んだが「途中までは出来たが、最後は気持ちがこう前に出過ぎて、頭から行っちゃう部分もあった」と振り返った。

 どうしても負けられない理由があった。一昨年7月に結婚した中学時代からの同級生の妻・世奈さんとの間に、今年4月に第1子となる長男が誕生予定だ。

「きょうは絶対に負けられない思いで挑んだ」と打ち明けると、「日々楽しく過ごしています。嫁さんと旅行に行くとか、やりたいことをやってあげたいなと思って」と笑顔で話した。

 WBOアジアパシフィック王座戴冠で、世界ランク入りも濃厚となった。「また上の景色を想定しながら、よりいっそう意識を高めてトレーニングに励んでいきたい」。パパになる李健太が、新たなステージでの飛躍を誓った。(勝田 成紀)

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