「ABEMA大相撲」の専属解説者の元横綱・若乃花の花田虎上氏がこのほど、スポーツ報知の取材に応じた。両横綱の大の里(二所ノ関)、豊昇龍(立浪)、新大関・安青錦(安治川)の課題について花田氏流の鋭い視点で解説してくれた。

(取材・山田 豊)

 新大関・安青錦は初日で宇良を下し、白星発進。7日目を終えて1敗を守って首位に並んでいる。さらなるレベルアップのために課題も挙げた。

 「相撲自体はそんなに心配することない。課題は今、体重を本人がアップしてると聞いたので自分の適性体重に持っていくことが大変。怪我、疲れ、負担とかいろいろなものが重なってくるのが人間。若いので勉強しながら自信もつけてほしい」

 頭を下げて前傾姿勢で多彩な技を繰り出す。

 「横綱を目指すためにも違う動きをみせてほしい。ただ横綱に上がれるときに上がることは大切。最近は超高速スピードで上がっちゃいますから」

 最速のスピード記録といえば大の里。初土俵から所要9場所で横綱に昇進した大の里の課題も挙げてもらった。

 「以前、精神的に少し雑なところがあるといったが、日によってムラがある。

気持ちが入ってる時とそうでないときが見える。人間なので入ってない時はあるし、大の里の魅力でもある。若さでもあるし意味演じることを身につけていくと変わってくる」

 昨年は3回優勝。すでに5回賜杯を抱いている。

 「2025年は3回しか優勝できなかった。3回でも十分なんですが大の里は白鵬の幕内最多優勝回数(45回)抜きたいんじゃないですかね。そこの先を見据えてるように思う。やっぱり国技大相撲は日本のものだということに焦点を当てていると思う。是非その姿を見てみたい」

 豊昇龍は現在1敗で首位に並んでいるものの横綱昇進後優勝経験がない。花田さんも現役時代は大柄ではなく、共感するところがあるという。

 「横綱という責任はもちろん肉体的にも疲れは溜まってくる。今場所は左膝に不安があるといわれているけれども、人間なので心は折れる時はある。

そういうときは一生懸命プロとして“豊昇龍”を見せてほしい、そうしたらファンも増える。2026年は優勝を1度といわず2度ぐらい優勝してほしいですね」

 ◆花田 虎上(はなだ・まさる)。本名・花田勝。1971年1月20日、東京・中野区出身。88年春場所、弟の光司(元横綱・貴乃花)とともに、父(元大関・貴ノ花)が師匠の藤島部屋(当時)に入門。90年秋場所、新入幕。93年名古屋場所後、大関に昇進。98年夏場所後、横綱に昇進した。2000年春場所限りで引退し、同年12月、日本相撲協会を退職。現在はタレント、スポーツキャスターなどで活躍中。優勝5回。幕内通算487勝250敗124休。

殊勲賞3回、技能賞6回。得意は左四つ、寄り、おっつけ。現役時代のサイズは180センチ、134キロ。

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