巨人のドラフト2位・田和廉投手(22)=早大=が18日、“第3のシンカー”を解禁した。新人合同自主トレで初めてブルペン入りし捕手を立たせて32球。

スライダー、カット、シンカーに加え「130(キロ)のシンカーよりも速いシンカーを放りたくて、今練習している」と新球を試投した。

 大学時代からの武器は阿部監督に「特殊球が素晴らしい」と絶賛された、左投手のカーブのように独特な軌道を描くシンカー。130キロ台、120キロ台と緩急で使い分ける中、新たに挑戦しているのが挟むように握る「スプリット系」の高速シンカー。理想は140キロ台で落とすことで「『今の球はなんだ?』と考えてくれるだけで(いい)」と、マトを絞らせない狙いがある。

 練習を始めたのは4年秋の引退後。サイド気味の投法で最速152キロの直球がナチュラルにシュートすることをヒントに「真っすぐがたまにめちゃくちゃシュートする。それを狙って放れたら」と、意図的な変化を追求した。「プロの世界では遅いシンカーを使う場面があまりないんじゃないか」と早くも対戦シミュレーションを繰り広げながら、相手にとって“邪魔”になる球を練習中だ。

 ドラ1・竹丸とともにキャンプは1軍スタートが有力。坂本ブルペン捕手から「独特な感じで、受けていて『いいな』と思った」と評された2種のシンカーというウィニングショットを持ちながら向上心は尽きない。データを基に研究、攻略されるのがプロの世界。通常のスプリットの軌道にシュート成分を加えるのが田和流で「打者がシンカーと直球をてんびんにかけた時、中間の球があると『なんだ今のは…』と考えてくれると思う」。

目標とする開幕1軍入りのためにも、3種の幻惑シンカーを完成させる。(堀内 啓太)

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