爽やかなショートヘアに、地に足ついた考え方が魅力の“信念の人”だ。日テレの石川みなみアナ(29)がアナウンサーを目指したのは、小学6年の時にテレビで見た「箱根駅伝」がきっかけ。

早大・朝日嗣也選手の力走と、同局・蛯原哲アナの実況に感銘を受けた。

 早大に進学し、日テレに入社。憧れの“箱根路”に向けてまい進した。女子駅伝実況などを経て入社6年目の今年、箱根で実況の夢をかなえた。

 担当したのは5、6区の小涌園。本番までは記録会などの取材だけでなく「箱根の中継が始まった第63回から昨年までの小涌園の映像を全部見ました。箱根の歴史の一員に加わる喜びとプレッシャーで泣きそうになりました」。元同局アナの夫・佐藤義朗氏(40)は箱根実況経験が豊富で「5、6区の特徴の違いなど細かな助言をもらいました」と余念のない準備を重ねた。

 本番は「夢がかなった瞬間」と喜びをかみ締めたのもつかの間。「5区は山上り、6区は山下りでスピード感が全然違う。6区は時速約25キロで選手が駆け抜ける中、瞬時に言葉を選び、大事な情報を取捨選択するのが難しかったです。それに、現場で感じた高揚をもう少し声に乗せてもよかったかもしれません」。

反省を口にするが、視聴者からは女性アナによる実況の新鮮さや、耳心地のよい語り口が好評を得た。

 学生スポーツだけでなく、高校生による“知力の祭典”からも刺激を受けてきた。同局系「全国高等学校クイズ選手権」では24年からメインアナウンサーを担当。「高校生の皆さんから学び続けることの大切さを教わっています。私も好奇心を持ち続ける大人でありたい」と背筋を伸ばす。

 現在の目標は、箱根実況と高校生クイズの担当をライフワークにすること。「置かれた場所で咲くことが理想。任せていただく仕事は全てイエスで臆さず挑戦したい」。持ち前の向上心と“スポ根”精神をのぞかせた。(奥津 友希乃)

 ◆石川 みなみ(いしかわ・みなみ)1996年8月、広島県生まれ。29歳。早大卒業後の2020年、日本テレビ入社。

担当番組は「news every.サタデー」「Going! Sports&News」(土曜・報道アナウンサー)など。血液型B。

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