世界で最も権威があるボクシング専門誌「ザ・リング」が19日、2025年の年間表彰候補を発表。「ファイター・オブ・ザ・イヤー」(年間最優秀選手)の候補に、世界スーパーバンタム級4団体統一王者・井上尚弥(32)=大橋=が選出された。

各賞は日本時間31日に発表される。

 同賞の候補者は、井上、ディミトリー・ビボル(ロシア)、テレンス・クロフォード(米国)、ジェシー“バム”ロドリゲス(米国、帝拳)、ファビオ・ウォードリー(英国)の5人。井上が選出されれば、23年以来2度目の受賞となる。

 井上は2025年、1月に金芸俊(韓国、4回KO勝ち)、5月にラモン・カルデナス(米国、8回TKO勝ち)、9月にムロジョン・アフマダリエフ(ウズベキスタン、12回判定勝ち)、12月にアラン・ピカソ(メキシコ、12回判定勝ち)と年間4試合すべて勝利。4団体統一王座の年間4度防衛は史上初。全団体統一王座の年間4度防衛は、2団体時代の76年ムハマド・アリ(米国)以来の偉業となった。また、カルデナス戦で世界戦通算23KO勝利の単独史上最多記録を樹立し、ピカソ戦で単独史上最多の世界戦27連勝とした。

 ほか、各賞の日本選手関連のノミネートは以下の通り。

 ▽「ファイト・オブ・ザ・イヤー」(年間最高試合賞) 井上―カルデナス戦、寺地拳四朗―ユーリ阿久井政悟戦(3月、寺地の12回TKO勝ち)

 ▽「ノックアウト・オブ・ザ・イヤー」(年間最高KO試合賞) ブライアン・ノーマン・ジュニア―佐々木尽戦(6月、ノーマンの5回KO勝ち)、ロドリゲス―フェルナンド・マルティネス戦(11月、ロドリゲスの10回TKO勝ち)

 ▽「ラウンド・オブ・ザ・イヤー」(年間最高ラウンド賞) 堤聖也―比嘉大吾戦(2月、引き分け)の第9ラウンド、寺地―ユーリ阿久井戦の第12ラウンド

 ▽「アップセット・オブ・ザ・イヤー」(年間最高番狂わせ試合賞) リカルド・サンドバル―寺地(7月、サンドバルの判定勝ち)

 ▽「フィーメールファイター・オブ・ザ・イヤー」(女子年間最優秀選手) 晝田(ひるた)瑞希(三迫)

 ▽「トレーナー・オブ・ザ・イヤー」(年間最優秀トレーナー賞) 井上真吾(井上尚弥のトレーナー)、ルディ・エルナンデス(中谷潤人、ロドリゲスのトレーナー)

 ▽プロスペクト・オブ・ザ・イヤー(年間最有望選手賞) 堤麗斗(志成)

 ◆「ザ・リング(The Ring)」 1922年、米国で創刊されたボクシング専門誌。ボクシング界でも最も歴史と権威がある雑誌とされ「ボクシングのバイブル(聖書)」とも称される。創刊当初から独自に認定した王者にベルトを授与。1924年から独自のランキングを選定。

1928年には年間最優秀選手賞などを創設。2023年の年間最優秀選手に、井上尚弥が日本人として初めて選出された。2022年11月に紙媒体の発行を終了し電子版のみとなったが、2024年11月にサウジアラビ総合娯楽庁トゥルキ・アラルシク長官が同誌を買収し25年1月号から紙媒体の発行が復活した。

編集部おすすめ