「ABEMA大相撲」の専属解説者の元横綱・若乃花の花田虎上氏がこのほど、スポーツ報知の取材に応じた。元大関で再入幕した元大関・朝乃山(高砂)への期待を口にした。

また相撲のみどころ、視聴者へのメッセージ、解説の裏側などを教えてくれた。(取材・山田 豊)

 元大関・朝乃山(高砂)、高安(田子ノ浦)、正代(時津風)、御嶽海(出羽海)らベテランも幕内で奮闘している。特に2度目の再入幕の朝乃山は7日目に全勝の平幕・阿炎(錣山)を撃破した。

 「特に朝乃山はどこまで戻れるのか期待している。一度ならず二度這い上がってくる。たとえば(ファンが)自分は大変な生活をしている思っていても、朝乃山の活躍を見て這い上がっていくところをみてほしい。諦めずにいると人生はいいこともあるんだということを自分に置き換えてみてほしいかな」

 26年になり、花田さん流の大相撲の楽しみ方を考えてもらった。

「大の里と豊昇龍が横綱になるなど新しい時代に入ったけれど(〇〇時代などの)ネーミングもまだ決まっていない。新大関・安青錦が横綱になったら3横綱の時代になる。そしてまた新しい子たちがどんどん入ってきて、番付が上がるのも早い。この変化を見落とさないでほしい」

 ここ1年半で横綱・照ノ富士、大関・貴景勝が引退。大の里、豊昇龍が横綱、安青錦が新大関になるめまぐるしい時代なのは確かだ。

 「怪我して関取から落ちてしまう例も多い。下の番付から取組をABEMAで見ていてほしい。力士全員も600人満たないぐらいなんで見やすいはず」

 解説者として勉強は欠かさないが、それ以上に元横綱まで上りつめた相撲勘も健在のようだ。

 「見たい時に見るって感じで無理に勉強というのは僕はない。現役時代から割と取組は覚えてる。誰との対戦というのは覚えてないけれど、どう攻める、どう防ぐ、こうやると負けるなというのは全部頭に入ってる」

 常に中継がアップデートし続けるABEMA。花田さんも制作に携わる。そこで新たな目標も生まれたという。

 「スタッフの方と話し、新しいことを取り入れている。僕も年齢的(20日で55歳)に年取ってきてるんでね、追いつかないといけない。65歳まで頑張りたい」

 最後に視聴者へのメッセージを教えてくれた。

 「魅力を出しながら、相撲の良さを伝えて、より一層相撲の輪を広げていきたい。

自分が楽しくないと楽しさが伝わらないと思うので、自分が楽しめるようにやっていきたい。現役中は全然楽しくなかったが、今やってるのは本当に相撲への恩返しが一番。視聴者に分かりやすく一歩先を行くという感じでいきたいです」(おわり)

 ◇花田 虎上(はなだ・まさる)。本名・花田勝。1971年1月20日、東京・中野区出身。88年春場所、弟の光司(元横綱・貴乃花)とともに、父(元大関・貴ノ花)が師匠の藤島部屋(当時)に入門。90年秋場所、新入幕。93年名古屋場所後、大関に昇進。98年夏場所後、横綱に昇進した。2000年春場所限りで引退し、同年12月、日本相撲協会を退職。現在はタレント、スポーツキャスターなどで活躍中。優勝5回。

幕内通算487勝250敗124休。殊勲賞3回、技能賞6回。得意は左四つ、寄り、おっつけ。現役時代のサイズは180センチ、134キロ。

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