鹿児島キャンプ6日目のJ2磐田は19日、白波スタジアムで公開練習を行った。今冬の全国高校サッカー選手権で、流通経大柏(千葉)の左サイドバックとして4強入りに貢献した18歳DF増田大空(そら)が首脳陣に猛アピール。

チームは左サイドバックの層が厚く、主力の松原后だけでなく、関大から吉村瑠晟も新加入した。「まずは試合に出場した上で、数字で結果を残せるサイドバックになりたい」と目標を掲げた。

 選手権出場のため16日に合流し、18日から全体練習に参加したばかり。「チームの雰囲気が良く、基準も高い。楽しく取り組めている」と充実した表情を見せる。身長177センチで、利き足の左からのキックの精度が大きな武器。高校ではダブルキャプテンの1人で、リーダーシップも併せ持つ。

 この日行われた11対11のゲーム形式練習ではサイドバックではなく2列目の右に入り、積極的な動きを見せた。志垣良監督は「レフティーの良さをより生かすために試した」と起用の狙いを説明。増田は「普段と違う景色で戸惑う部分もあったが、後ろの選手が指示を出してくれてやりやすかった。普段対峙している相手の目線を考える良い機会にもなった」と前向きだ。

 茨城県出身。

鹿島アントラーズつくばジュニアユースでは3年間、根本裕一監督の指導を受け「いろんな球種を打てるように」との助言をもとに現在の武器を磨いた。しかしユース昇格の壁は高く、流通経大柏へ進学。「複数の学校から声をかけてもらったが、流経は強さだけでなく『ここならプロになれる』と思えた」。激しい競争環境が進学の決め手となった。

 クラブ下部組織から高校サッカー部への移行で戦術面に苦しみ「なじめなかった時期もあった」と振り返る。一時は大学進学も視野に入れていたが、高校のトップチームで同ポジションを務める選手を観察しながらフィジカルを強化。3年になるとレギュラーに定着し、高円宮杯U―18プレミアリーグEASTで活躍。U―17日本代表にも選出されるなど飛躍を遂げた。

 今季は2月から明治安田J2・J3百年構想リーグが開幕し、8月には育成を目的としたU―21Jリーグも始まる予定。「そちらの出場が多くなると思うが、目標はJリーグの舞台に立ち勝利に貢献すること」。20日のJ3鹿児島とのトレーニングマッチで実戦デビューの可能性も高く、存在感を示していく。(伊藤明日香)

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