卓球の全日本選手権は20日、東京体育館で開幕する。男子シングルスは張本智和(22)=トヨタ自動車=が王座奪還を目指す。

前回大会初優勝の新鋭・松島輝空(そら、18)=木下グループ=らと激しい優勝争いを繰り広げそうだ。

 張本智は年明けからエンジン全開だ。2026年の国内大会初戦へ「(今年の)テーマは“前半”ですね。全日本選手権で勝って、いいスタートダッシュを決めたい」と力を込めた。自身初の連覇を狙った前回は準決勝で新鋭の松島輝空に1―4で敗れ、無念の敗退。エースが雪辱を果たす。

 前回は向かってきた松島に完敗だった。強気な回り込んでのフォアハンドドライブで押され、第2ゲームこそ11―9で何とか奪ったが、「スコア以上に苦しい試合で、ぎりぎり1ゲームを取るのが精いっぱいだった。僕も調子は悪くなかった。松島選手のパフォーマンスが素晴らしかった。これだけ圧倒されて負けたのは久しぶり」と脱帽し、敗戦直後は日本代表で共闘する後輩の成長をたたえた。

 ただ、負けた悔しさは忘れられない。

昨年の全日本で連覇に届かず、5月の世界卓球個人戦では男子シングルス3回戦でパリ五輪代表の戸上隼輔との日本勢対決に敗れた。8月のWTTチャンピオンズ横浜で優勝、12月のWTTファイナルズ香港を制し、年間王者に輝いた。25年後半は国際大会のビッグタイトルを立て続けに取ってもエースに満足感はない。「1年を振り返った時に悔しい方が強い。納得はいっていない。全日本も、世界卓球も負けたし、やはり僕は負けた方が記憶に残る」と率直に話した。

 全日本で2年ぶり3度目の頂点をつかんで波に乗るつもりだ。26年は高い目標を掲げた。「まだ取ったことがないタイトルなので、ワールドカップとアジア競技大会、世界卓球団体戦での金メダルを取りたい。(男子シングルスで)世界ランキング1位になりたいので、ファイナルから続けて(ランキングに関わる)ポイントを稼げるように。だから前半から頑張らないと」と張本智。日本一奪回から飛躍の年にする。

(宮下 京香)

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