◆スペイン1部 Rソシエダード2―1バルセロナ(18日・レアレ・アレーナ)

  Rソシエダードの日本代表MF久保建英(24)はホームのバルセロナ戦で先発し、後半24分に負傷交代した。左太もも裏を痛めたとみられ、担架でピッチを後にした。

スペインメディアは「重度の肉離れ」と状況を報じた。チームは首位のバルセロナを2―1で破った。久保が長期離脱となれば、6月に開幕するW杯本大会を控える森保ジャパンにとって大きな痛手。日本が抱える世界一構想にどのような影響が出るのか。サッカー担当・岩原正幸キャップが「占う」。

 強豪バルセロナの猛攻をしのぎ、反撃に転じた瞬間だった。1―0の後半21分。左サイド深くからの縦パスを追い、前方へスプリントした久保に異変が起きた。突然、左太もも裏を押さえながら苦悶(くもん)の表情を浮かべ、背番号14がピッチに倒れ込むと、Rソシエダードの本拠は騒然。自力で立ち上がることができず担架でピッチを後にし、同24分に交代となった。

 マタラッツォ監督(48)は試合後「検査結果は出ていないが、筋肉系のけがだ。どれだけ離脱するかは分からない」と険しい表情を浮かべた。

チームは首位バルセロナの公式戦連勝を11で止めたが、W杯開幕まで5か月を切ったこの時期に、深刻な負傷を余儀なくされた。

 スペイン大手紙「マルカ」は「数週間の離脱を強いられるほどの重度の肉離れを負ったとみられる」と状況を伝えた。治療には少なくとも6~8週間はかかるとみられ、W杯本大会には間に合うかもしれないが、果たして6月の本大会でトップパフォーマンスを発揮できるのかが、懸念される。

 久保の存在の大きさを考えると、W杯で世界一を掲げる森保ジャパンへの影響は計り知れない。25年は国内組で臨んだE―1選手権(7月、韓国)を除き、全ての活動に呼ばれた。昨年6月のアジア最終予選では、代表招集7年目で初のゲーム主将を務め、左足首に不安があった中で迎えた同10、11月も代表活動にも参加するなど、森保一監督(57)から絶大な信頼を受けている。

 昨年12月にMF南野拓実が左膝前十字靱帯(じんたい)断裂の重傷を負い、W杯本大会は絶望的。同じ1・5列目(シャドー)の主力の相次ぐ離脱に見舞われた。3月にはスコットランド(同28日)、イングランド(同31日)と英国内で親善試合2試合が組まれ、W杯に向け強豪との貴重な腕試しの場となる。今後の診断結果次第では久保の招集も難しくなり、チームづくりの再考は避けられない。

 ウィングもできるMF堂安、伊東、三笘、中村敬やボランチの鎌田を一列前で使うのか、鈴木唯人(24)=フライブルク=、FW町野といった選手たちを試すのか―。指揮官は「本大会までに2~3チーム分の戦力を整えたい」と話していたように、25年3月の本大会出場決定から招集の幅を広げ、底上げに努めてきた。

本大会で戦うチーム構成で頭痛のタネとなることは間違いない。悪夢のようなW杯イヤーの幕開けとなった。

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 森保ジャパンでは南野、久保のほか、GK鈴木、DF町田浩樹(28)=ホッフェンハイム=といったW杯アジア最終予選の主力メンバーが相次ぐ負傷離脱となっている。DF冨安健洋(27)=アヤックス=はアーセナルとの契約解除後、半年間の無所属を経て、オランダの名門アヤックスに新天地を求め、公式戦復帰を目指す。三笘、主将のMF遠藤は負傷から回復したばかり。バイエルン所属のDF伊藤洋輝(26)も戻ってきたが、けがの多さが懸念される。

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