カブス今永昇太投手(32)が20日、高知市内で中日・金丸夢斗投手らとの自主トレを公開。午前9時から約3時間汗を流し、練習後に報道陣の取材に応じた。

 知人を通じて紹介された金丸とは今回初めて一緒にトレーニングを行った。ルーキーイヤーの昨季に2勝6敗、防御率2・61を残した22歳左腕に対し「体が思っていたより一回り小さかったけども、柔らかさとかは群を抜いている。去年の日本での試合も少し見てたので、想像通りのボールを投げるし、器用だなと」と印象を語った。期待が大きくなる2年目へ向け、自身の失敗談をアドバイスとして提供。キャンプインから飛ばしすぎずに3月末の開幕を見据え、「調子がいいからってたくさん投げるんじゃなくて、自分の手綱を引くということも大事だよ」などと助言したという。

 今永は昨季終了後にFAとなったが、昨年11月に球団から提示されていたクオリファイングオファー(QO)を受託。2202万5000ドル(約34億2000万円=当時のレート)の単年契約でカブス残留を決めていた。23年オフにはポスティングシステムを利用し、DeNAからカ軍に移籍。その際は4年総額5300万ドル(約77億4000万円=同)で合意したが、2年目(昨季)終了時に球団は3年5775万ドル(約89億8000万円=同)の契約延長オプションを行使でき、球団が破棄した場合は今永側が1年1525万ドル(約23億7000万円=同)のオプションを行使できる条項を契約に盛り込んでいた。

 双方とも破棄したことで一度はFAとなり、他球団との争奪戦に発展する可能性もあったが、今永は愛するシカゴで再びプレーすることを決断。なお、FA選手にはそれまでの所属球団が規定額で単年契約を結ぶことができるQOを出せるが、今回の規定額が今永側の持つオプションより高額だったため、行使を見送るのは妥当な判断だった。

 MLBは今季終了後のオフに労使交渉を行う。

サラリーキャップ導入などを巡り、選手会側との交渉難航は必至で、ロックアウト、ストライキになる可能性が指摘されている。不明瞭なオフが予想される中、今季の結果は自らの将来に大きく影響するかもしれない。

 渡米1年目の24年は29試合で15勝3敗、防御率2・91だったが、昨季は25試合で9勝8敗、防御率3・73とルーキーイヤーの数字を下回った。初出場となったポストシーズンで敗退した直後には「正直言って、通用しなくなっている。別人にならないと、この世界で生き抜くのは苦しいかもしれない」と不安を口にすることもあったが、投球動作を見つめ直すなどして雪辱に燃えている。

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