カブス今永昇太投手(32)が20日、高知市内で中日・金丸らと自主トレを公開。ブルペンでは変化球を交えて29球を投げ込み、練習後に報道陣の取材に応じた。

 今季の目標について聞かれると「やはり、ローテーションに穴を空けない」とし、「1年間でチームが取らなければいけないアウトの数って決まってるじゃないですか。なので、その中で自分が何%を占められるかどうかが大事だと思う。監督、コーチって一番頼りになる選手って誰かなって(考えた)。すごい活躍してくれる選手もそうだと思うんですけど、何かいてくれる。学校休まないとか会社休まないとか、そういう選手って必ず計算に入ってると思うので。休まれたら何も計算に入らないと思うので、当たり前にそこにいる人間になれたらいいなと思います」と“今永節”をさく裂させた。

 今永は昨季終了後にFAとなったが、昨年11月に球団から提示されていたクオリファイングオファー(QO)を受託。2202万5000ドル(約34億2000万円=当時のレート)の単年契約でカブス残留を決めていた。23年オフにはポスティングシステムを利用し、DeNAからカ軍に移籍。その際は4年総額5300万ドル(約77億4000万円=同)で合意したが、2年目(昨季)終了時に球団は3年5775万ドル(約89億8000万円=同)の契約延長オプションを行使でき、球団が破棄した場合は今永側が1年1525万ドル(約23億7000万円=同)のオプションを行使できる条項を契約に盛り込んでいた。

 双方とも破棄したことで一度はFAとなり、他球団との争奪戦に発展する可能性もあったが、今永は愛するシカゴで再びプレーすることを決断。なお、FA選手にはそれまでの所属球団が規定額で単年契約を結ぶことができるQOを出せるが、今回の規定額が今永側の持つオプションより高額だったため、行使を見送るのは妥当な判断だった。

 渡米1年目の24年は29試合で15勝3敗、防御率2・91だったが、昨季は25試合で9勝8敗、防御率3・73とルーキーイヤーの数字を下回った。初出場となったポストシーズンで敗退した直後には「正直言って、通用しなくなっている。別人にならないと、この世界で生き抜くのは苦しいかもしれない」と不安を口にすることもあったが、投球動作を見つめ直すなどして雪辱に燃えている。

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