大相撲 ▽初場所10日目(20日、両国国技館)

 横綱・大の里(25)=二所ノ関=は、西前頭4枚目・熱海富士(23)=伊勢ケ浜=に取り直しの末、押し出されて今場所3個目の金星を配給し、4敗目を喫した。昨年11月の九州場所千秋楽を休場する要因となった左肩の状態が心配される中、強行出場したが、3連敗は三役昇進後で初めてとなった。

八角理事長(元横綱・北勝海)は横綱に訪れた初めての「試練」と厳しく指摘し、終盤戦の奮起を促した。

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 大の里にとって取り直しの一番は痛恨だろう。右を差して一気に前に出たが、左の使い方が中途半端だった。おっつけるのか、差すのか、抱えるのか迷ってしまった。そこを熱海富士に左へと動かれてしまった。前に出る時に足もそろっていた。足を左右に出すのではなく、カエルが跳ぶように出ていたので、踏ん張ることができなかった。本割と共通するのは立ち合いの当たりが弱いこと。踏み込みがないから最後の最後で貯金がなくなっている。

 問題は負けた後の大の里の表情。うつろな表情で土俵を下りて、花道を引き揚げていったように見えた。横綱なら負けても胸を張って引き揚げてほしい。

今後の対戦相手に「やれるかも」という気持ちを持たせてはいけない。昭和の大横綱・北の湖さんは負けても、すぐに立ち上がって、堂々と花道を胸を張って引き揚げていった。横綱としての振る舞いも大事だ。(元大関・琴風、スポーツ報知評論家)

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