2022年7月に奈良市で参院選の応援演説中だった安倍晋三元首相を銃撃し殺害したとして、殺人や銃刀法違反などの罪に問われた山上徹也被告の裁判員裁判で奈良地裁(田中伸一裁判長)は21日、求刑通り無期懲役の判決を言い渡した。31席の傍聴席に対して685人が並び競争倍率22倍の傍聴券を引き当て、傍聴席から見届けた古田尚記者が、山上被告の様子を見た。

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 髪の毛を後ろで束ね、黒のタートルネックに、ベージュのパンツ姿で入ってきた山上徹也被告は、無表情に見えた。

 着席するなり手元の資料を眺めると、隣の弁護士になにやらささやくように話しかける場面もあった。裁判官到着後も開始までは5分間の待機時間があったが、山上被告はうつむいたままだった。

 判決を聞くため、証言台に向かう時は気だるそうな様子で、やや足をひきずるように歩いた山上被告。氏名確認では「ハイ」と小声で返事した。その後、無期懲役の判決を聞いたが、微動だにせず、終始うつむき加減で判決を聞いていた。

 席に戻り、判決理由が述べられている間は、脱力したような様子で資料を見ながらじっと聞き入っていた。感情を表に出すことなく、伏し目がちでうつむいていた山上被告。退廷を促された時は、うつむきながらも、その表情にはどこかホッとしたような表情が混じっているような気がした。

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