米動画配信大手ネットフリックスは20日(日本時間21日)、米メディア大手ワーナー・ブラザース・ディスカバリー(WBD)の買収について、約720億ドル(約11兆4千億円)の全額を現金で支払うと発表した。ワーナーに敵対的買収を仕掛けるパラマウント・スカイダンスとの争奪戦を有利にするため、条件を見直した修正案で攻勢をかける。

 ネットフリックスは公式サイトを更新し、狙いを「取引構造を簡素化し、WBD株主にとって価値の確実性を高め、WBD株主投票への道筋を加速させる」と説明。買収価格は当初の案と変わらず1株あたり27・75ドルで、WBDの取締役会は、修正案を全会一致で支持した。

 WBDのデービッド・ザスラフ最高経営責任者(CEO)は修正案により「世界を代表する二大企業の統合が近づき、より多くの人々にエンターテインメントを楽しんでもらえる」。ネットフリックスのテッド・サランドス共同CEOも「株主投票まで世界中の注目を集めてきた物語を結びつけ、観客が世代を超えて楽しみ続けられる」と自信をのぞかせた。WBDの株主は、4月までに修正案に基づく賛否を投票できる見通しだ。

 ネットフリックスが20日発表した2025年10~12月期決算は、売上高が前年同期比18%増の120億5076万ドル、純利益は29%増の24億1852万ドルだった。有料会員数が3億2500万人を超え、広告収入も増加して収益を押し上げた。

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