アマチュアを統括する日本ボクシング連盟が21日、都内で会見し、東京科学大学病院(東京・文京区)と「医療連携および研究事業連携に関する覚書」を締結したことを発表した。プロボクシングを統括する日本ボクシングコミッション(JBC)も同日、東京科学大と同様の覚書を締結したことを発表した。

 今後、競技における安全性向上と選手の健康保持を目的とし、事故発生時の救急診療体制、脳震盪症例の医療対応、リングサイドの医事活動をはじめ、脳震盪に関する疫学研究、動画解析・シミュレーション等の共同研究を推進していく。

 プロでは昨年8月の試合後に開頭手術を受けた選手2人が亡くなった。アマでも同月、39歳の男性が都内のジムで練習後に意識を失い開頭手術を受けた。

 日本ボクシング連盟の仲間達也会長は「プロアマ問わず、スポーツである以上、最大限に安全性を向上させることを競技を監督・管理する団体として責任を持ってやらないといけない。医療の専門家を交えた形での連携が必要不可欠。事故が起きた時の対応、事故の予防に関して、専門家の視点を交えて対応させてもらうことが非常に重要だ」と話した。

 また、東京科学大学病院の脳神経外科・稲次基希准教授は「競技を縮小させることなく安全を実現する、ということを一つの目標としたい」と話した。今後、日本医科大、日大などとボクシング全体をサポートするアカデミック・コンソーシアムの立ち上げも検討中だという。

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