大相撲初場所11日目(21日、東京・両国国技館)

 横綱・大の里が、関脇・霧島を下して連敗を3で止めた。西前頭12枚目・阿炎は東同14枚目・獅司との2敗対決を制し、首位タイを守った。

立ち合い変化から突き落とし、2022年九州場所以来2度目の優勝へ、なりふり構わず白星をつかんだ。新大関・安青錦は西前頭3枚目・伯乃富士を下手投げで退け、西前頭4枚目・熱海富士は西同7枚目・藤ノ川を送り出して2敗をキープ。トップの3人を横綱・豊昇龍、関脇・霧島、平幕・獅司、朝乃山、欧勝海が1差で追う。

 大の里は、1勝の重みを感じていた。先場所痛めた左肩の不安を抱えつつも連敗を3で止めた。看板力士になってからは場所中に本音を話すことは少ないが、「長かったですね」とこぼした。ほっとしたかの問いには「そうですね。どうなるかと思った」。溢れる思いを隠せなかった。

 相手は過去9戦全勝の霧島。前日は過去6戦全勝の熱海富士に負け「昨日もそういう相手に負けた。油断しないように集中した」。

土俵に上がると大声援を受け「3日間情けない姿を見せていたが、声援が力になった。土俵に上がった瞬間力が入った」と思い切り体をぶつけて、得意の右を差し、構わず寄り切った。

 休場して患部の回復に務めるべきという声も上がった。だが師匠の二所ノ関親方(元横綱・稀勢の里)は「痛くて相撲が取れないわけではない。これからの相撲人生で大事」と本人の意向も聞き、背中を押した。7勝4敗とした大の里は「まだ勝ち越してない。残り4日集中する」。最後は横綱らしい落ち着いた口ぶりが戻っていた。(山田 豊)

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