大相撲初場所11日目(21日、東京・両国国技館)

 連敗を止めた大の里。背中に浴びる国技館の大歓声。

NHKの解説では黙っていたが、大の里の画面越しの目には光るものがあったと感じた。開き直ったのだろう。右かいな(腕)を固めて当たった。連敗中は影を潜めていた当たりがあったから右を差して左を押っ付けながら前に出れた。

 痛みはあるものの相撲が取れる状態ということで土俵に上がり続けた。自分の力で苦境を克服したのは大きい。もし休場していたら再び手探りの状態からのスタートとなっていた。

 大の里が自分の相撲を取り戻せばV争いはさらにおもしろくなる。2敗の安青錦を立ち合いから飛ばせるのは大の里だけ。そこで浮上してくるのが熱海富士だろう。2横綱との対戦を白星で終えている。調子の乗ると強烈な爆発力を発揮する23歳の若手。

12日目に組まれた安青錦との一番を乗り越えれば一気に走ってしまう。(スポーツ報知評論家)

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