れいわ新選組の山本太郎代表(東京選挙区)は21日、参院議員を辞職した。都内で記者会見し「多発性骨髄腫の一歩前の段階だ。

進行すれば命を奪われる可能性もある。いったん辞職し、健康を取り戻すことを目指す」と述べた。党代表は続投する考えを示した。

 「すみません、遅くなりました~」という軽やかな声ととも8分遅れでスタートした会見。山本代表は健康不安もなんのその、2時間以上にわたってしゃべり倒した。病状については「多発性骨髄腫、血液のがんの一歩手前」とし「無期限で活動休止します」と宣言。党代表にはとどまるものの、参院議員を辞職して療養に専念することを明かした。「ここで、さよならとか言いません。生前葬みたいになるのは嫌なんです」。早口で自説をまくし立てるスタイルは変えず、明るく“最後の会見”を全うした。

 議員辞職を選んだ理由について「仕事をしているとブレーキが利かないと思った。ゼロか100みたいな生活をしてきたので」と、ムチャしすぎの性格をかんがみての判断だったと説明。

障害を持ちながら国会議員を務めている仲間がいることから「議員を続けながら闘病することも選択肢としてあった」としたが「原因はストレス。大幅に減らすしか治せない」。最後は体調・治療を最優先すべきと判断した。

 一方で代表は辞めずに継続する。昨年12月の代表選で3期目に突入しており「ポイントポイントで関わっていく」と党運営自体には今後も携わる考えを示した。「代表の任期満了まで3年近く。それまでに戻ってくることを目指して療養したい」と宣言。今後は共同代表の大石晃子氏、櫛渕万里氏らが直接的な業務を引き継ぐという。

 山本氏によると、昨秋に人間ドックを受診。悪い数値が出たために再検査し、病状が判明した。臨時国会の会期が終了した昨年12月17日に執行部に説明。通常国会の開会前に公表することを決めた。

「衆院選での同情票狙い、という人がいますが違います。そんなセコイことしません」とし「勝手に解散したのは向こうの方。相手の都合で公表の日程は変えません」と語気を強めた。衆院選についても「一切表に出ない。ブレーキがかからなくなっちゃうから応援演説もしません」。れいわは、党の顔なしに選挙戦に突入する。

 山本氏は元タレントで、2013年の参院選で初当選。19年にれいわ新選組を立ち上げ、以来代表を務め続けてきた。多発性骨髄腫は俳優の佐野史郎(70)、漫才師の宮川花子(71)、経済評論家の岸博幸氏(63)らが公表している。

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