女優の吉田羊(年齢非公表)が主演舞台「リチャード三世」(5月10~31日、東京・PARCO劇場)で「極悪非道な暴君」とも言われるリチャード三世役を演じることが21日、分かった。

 シェークスピア作品を森新太郎氏が演出し、吉田が主演するPARCO劇場シリーズ第3弾。

吉田はこれまでの「ジュリアス・シーザー」「ハムレットQ1」とは正反対の役柄に挑む。リチャード三世は、兄や貴族を策略によって次々と葬り、王位を奪取。血塗られた王座を守るための暴政が破滅に向かう。

 憎しみと狡猾(こうかつ)さを併せ持った悪役に挑戦する吉田は「欲にまみれ、裏切りの限りを尽くす彼は、これまで演じてきた清廉潔白なブルータスや仇(あだ)討ちハムレットとは対極にあるキャラクターです。けれど今、シリーズ史上一番ワクワクしているかもしれません」と気合十分。「劣等感や嫉妬で他人や自分を傷つけながら、憎まれ嫌われ一人の味方もなく死んでいく彼の孤独はどこか人ごとでなく、いっそその闇に飛び込んで彼の本心に触れられたらと願うのです」と思いを込めた。

 演出の森氏は「露骨な暴力だけではなく、言葉から生まれる魔の力を彼は使いこなします。人の心の奥にひそむ『支配されたい』という願望。その昏(くら)き思いに甘いささやきで忍びよる天使のような悪党。これが私の考える、吉田羊のリチャード三世です」と説明。「『ジュリアス・シーザー』『ハムレットQ1』で清廉な美しさを放った吉田羊だからこそ、すさまじい悪を体現できると確信しています」と信頼を寄せる。

 〇…共演は愛希れいか(34)、中越典子(46)、赤澤遼太郎(29)、増子倭文江(70)、浅野雅博(53)、星智也(48)、清田智彦(47)、篠井英介(67)、渡辺いっけい(63)ら。

地方公演は6月6~7日に大阪・森ノ宮ピロティホール、同13~14日に愛知・東海市芸術劇場大ホール、同20~21日に福岡・久留米シティプラザ ザ・グランドホール、同27日に岩手・奥州市文化会館Zホール大ホールで上演する。

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