棋士の加藤一二三(かとう・ひふみ=引退棋士九段)さんが肺炎のため、22日午前3時15分に都内の病院で亡くなったことが所属事務所から発表された。86歳だった。

明るいキャラクターで親しまれた「ひふみん」は、棋士では珍しい敬虔(けいけん)なクリスチャンとしても知られた。

 一二三さんは30歳の時にカトリックの洗礼を受けた。受洗50年を迎えた2020年9月には著書「だから私は、神を信じる」を出版。紹介文では「キリスト教の信仰によって、私の生き方や将棋は大きく変わりました」と述べている。

 同著では、キリスト教の信仰を歩む者となってから人生や将棋が大きく変わったと告白している。日本聖書協会が運営するキリスト教ニュースサイト「クリスチャンプレス」のサイトによると、将棋人生に行き詰まりを感じていた30歳のクリスマスに洗礼を受けたという。

 カトリック教会の修道会の一つであるサレジオ会に所属。サレジオ修道会を経営母体としているサレジオ学院のサイトによると「将棋士でカトリック信徒というのは珍しい存在です」と一二三さんについて紹介している。

 対局中に廊下で聖歌を歌ったという伝説もある。43歳の時からは、カトリック麹町聖イグナチオ教会(東京都千代田区)で挙式するカップルを対象にした「結婚講座」の講師を妻とともに担当。仙台白百合女子大学客員教授でもあった。

 通夜・告別式はカトリック麹町聖イグナチオ教会で行われる。

 

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