◇ノルディックスキー・ジャンプ W杯(23日、札幌・大倉山ジャンプ競技場)

 女子個人第21戦(ヒルサイズ=HS137メートル)の予選が行われ、2月開幕のミラノ・コルティナ五輪代表に選出されている今季6勝を挙げる丸山希(北野建設)は、132メートルを飛び、121・0点の9位で予選を通過した。

 大倉山の風をつかんで好飛躍を見せたが、着地でミスし、飛型点を下げて9位に甘んじた。

「結構、高さが出て、自分のやりたいことがだんだんできてきたかなと思うけど、着地を入れられなかったのが課題。今日、130メートルにいけてこの飛距離の高さを覚えたので、明日は同じ高さになってもびびらずに着地まで決めていきたい」と気持ちを高めた。

 予選前に行われた五輪代表会見で今の状態を「85%」と話した。残りの15%を埋めるには「求めてきた足裏のポジション、アプローチの課題はできあがってきた。ただ、飛距離が出たときに今日のように着地だとか、まだスキーが外側に逃げてしまったりとかがあるので。あとの数パーセントは気持ちの面かなと思います」と話す。

 初五輪が決まった。22年の前回北京五輪前の21年の全日本選手権で大けがを負い五輪を逃した悔しさを味わったが、リハビリ中に知り合ったソフトボール選手から北京五輪をみていた自宅にメッセージが届いた。「『4年に1回五輪があるだけ幸せ』と言われ、心を打たれ頑張ろうと思いました」。ソフトボールは東京五輪で実施されたものの、パリ五輪では除外され、28年ロサンゼルス五輪で復活する。ソフトボール選手たちのチャンスすら訪れない時期を思えば、下を向いてはいられない。前を向く勇気に変えた。

 24日から五輪前の国内最後となるW杯札幌大会2連戦が行われる。「自分のジャンプを出し切りたい」と気持ちを高めていた。

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