巨人の田中千晴投手(25)が、楽天から海外FA宣言して移籍した則本昂大投手(35)の人的補償で楽天に移籍することが23日、両球団から発表された。

 今季プロ4年目で150キロ台の力強い速球と縦に鋭く落ちるフォークが武器のパワー系リリーフ右腕。

24年オフに右肘クリーニング手術を受け、昨季は1軍登板なしだったが、2軍では36試合の登板で防御率1・51と好成績を残していた。

 この日はG球場で自主トレ。今オフは国学院大の同級生の楽天・江原雅裕投手と練習を行い、投球の幅を広げるために、江原が得意とするカットボールのコツを聞いて習得に取り組んでいると明かしていた。「手応えはだいぶある」と今季にかける思いを口にしていた。その数時間後、楽天から通知があり、午後に球団から移籍を通達された。

 巨人は先発整備が課題の一方で、守護神のマルティネスをはじめ大勢、中川、田中瑛、船迫らリリーフ陣の層が厚く、田中千の登板機会は少なかった。則本の移籍決定後、楽天に提出した28人のプロテクトリストから外れて移籍する形となったが、潜在能力の高さは球団は高く評価していた。

 歌とギターが得意で、巨人のファンフェスタでは東京ドームの4万人の大観衆の前で尾崎豊の「I LOVE YOU」を熱唱した強心臓の持ち主。大学時代の同級生・江原と東北で共闘して飛躍を目指す。

 ◆田中 千晴(たなか・ちはる)2000年9月21日、大阪・堺市生まれ。25歳。新檜尾(ひのお)台小、赤坂台中出身で、11歳年上の小林誠司捕手と出身の小、中が同じ。

浪速高、国学院大を経て22年ドラフト3位で巨人入団。1年目の23年に30登板。通算33登板2勝3敗、防御率4.91。189センチ85キロ。右投右打。今季年俸は推定1300万円。

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