卓球◇全日本選手権 第5日(24日、東京体育館)

 女子シングルス準々決勝が行われ、前回準優勝の17歳・張本美和(木下グループ)が、Tリーグの木下アビエル神奈川でチームメートの長崎美柚(木下アビエル神奈川)と対戦し、4―1で下し、3大会連続の4強入りを果たした。

 第1ゲーム(G)を取られ、第4、第5Gは1―7から最大6点差を逆転して取り切る苦しい一戦を乗り越えた張本美は「組み合わせが決まってから、同士討ちで本当に自信がなかった。

試合前は不安と緊張でいっぱいでした。お互いのボールを知っているから、対策しても通用しないかもしれない。本当に気持ちの勝負だった。1点でも多く、気持ちで負けないように耐えて、耐えて。最終日まで残れてうれしいです」と安堵(あんど)し、タオルで大汗をぬぐった。

 長崎のパワー、ボールの回転、スピードの3要素において「どこを取っても勝てない」と自負する難敵に対し、張本美は冷静に立ち向かった。第1Gを先にゲームポイントを取りながら10―12で落とし、「あぁ…チャンスだったのに」と心の声がもれたが、「1本ずつ」と気持ちを切り替えた。第3G終盤は相手のサーブでミスが出てから、一気に襲いかかった。最後はバックハンドドライブを相手のバック側に鋭く打ち抜き、ラケットをはじいた。

 続く第4、第5Gは「3G目で集中力を使ってしまい」と序盤は長崎の猛攻にあった。それでも「1点ずつ取るだけ」と自らを奮い立たせ、逆転でゲームを奪う、真骨頂の粘り強さを見せて勝利につなげた。

 23日のジュニア女子で10年の石川佳純以来、16年ぶり2人目の4連覇を達成した。

一日5試合を勝ち抜いたが、「昨日はしっかり食べて、しっかり寝て、今日は疲れはありませんでした」とうなずいた。

 直近2大会は決勝に進んだが、3連覇した早田ひな(日本生命)に敗れ、初タイトルを阻まれてきた。早田も勝ち上がった。まずは25日の準決勝で伊藤美誠、芝田沙季の実力者を破ってきた横井咲桜(ミキハウス)と激突する。この日はコーチの父・宇さんの誕生日で、17歳は「『おめでとう』とは言いました。でも自分が試合前は緊張していて…。まあ、(勝って)少しはプレゼントになったかな。いや、でも明日もっといいプレゼントをしたい」と決意を新たにした。

編集部おすすめ