人気ブログ「毎日パンダ」を運営し、上野動物園のパンダを2012年からほぼ毎日撮影し続けているウェブデザイナー・高氏貴博さん(44)が、25日の上野動物園のジャイアントパンダ最終観覧日を前に心境を語った。撮影不可能となるが、ブログ自体の継続は宣言。

「パンダは上野に必ず帰ってくる」と自信の言葉を残した。

 「返還されただけで、死んだわけではない。中国なら仲間のパンダもいるし、向こうで繁殖もできるから幸せなはず」。高氏さんに今の心境を聞くと、ポジティブな言葉が返ってきた。とは言え、内心はガッカリ感満載。「最後の日にならないと、どういう感情になるのか分からないんですが…。しばらく仕事は手に付かなくなるとは思います」と打ち明け「パンダ界隈の人たちはみんな、喪失感にさいなまれるはず」と仲間をおもんぱかった。

 2011年8月14日。高氏さんは、ふと訪れた上野動物園でパンダに魅了された。「シンシンが寝ていたんですが、その桃尻がかわいくて」。以降は出勤前に上野動物園に通うのが日課に。すると、無表情に見えたパンダに微妙な表情や動きがあり、そこから感情を読み取れることに気づいた。

翌年から「毎日パンダ」のブログを開始。シャンシャン写真集、日めくりカレンダーなど多くのパンダ関連本を出版している。「7年前に自分の子どもが生まれた1日と、中国へパンダを見に行ったとき以外は、休園日を除けば休まず上野に行ってます」

 高氏さんは「53年間いつづけてきたパンダが、いなくなるなんて思ってもなかった」とぽつり。一方で「いつかは分からないけど、パンダはまた帰ってくるはず」とも断言した。「日中関係悪化の影響とか言われていますが、リーリー、シンシンも石原慎太郎都知事時代で日中関係が険悪のなか来てくれて、雪解けムードになった。今回も何とかなると思うんですよ」。パンダ撮影日4054日を数える「毎日パンダ」のブログは今後も継続。本家が帰ってくるまでは、代わりにレッサーパンダを撮影し続けるという。(樋口 智城)

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