大相撲初場所千秋楽(25日・両国国技館)

 本割で、大関・琴桜(佐渡ケ嶽)に勝ち12勝3敗とした新大関・安青錦(安治川)は、同じ3敗の西前頭4枚目・熱海富士(伊勢ケ浜)との優勝決定戦を首投げで制し、2場所連続優勝を飾った。新大関での賜杯は2006年夏場所の白鵬以来、新関脇、新大関の2場所連続Vは双葉山以来89年ぶりの快挙。

来場所は綱取りとなる。

 安青錦は4日目に小結・王鵬(大嶽)、8日目は関脇・霧島(音羽山)、前日は横綱・大の里(二所ノ関)に負けたが、その敗戦を引きずることなく、崩れない前傾姿勢、まわしを取ると力強い攻めを徹底した。新大関は場所前が多忙になり、稽古不足から十分な成績を残せない例が多かったが、その不安も吹き飛ばす充実した相撲を見せた。

 ウクライナ出身の安青錦は、22年2月に、ロシアのウクライナ侵攻が始まったため、相撲ができる環境を求め、同年4月に来日。先場所、ウクライナ出身として初の栄冠をつかんだ。

 ◆安青錦 新大(あおにしき・あらた)本名、ヤブグシシン・ダニーロ)。2004年3月23日、ウクライナ・ビンニツァ出身。21歳。7歳から相撲を始め、19年の世界ジュニア選手権で3位。23年秋場所、初土俵。今年春場所、初土俵からわずか9場所で新入幕。秋場所では小結に昇進。

ウクライナ出身で初の三役。先場所は関脇で優勝し、大関に昇進。いずれも、年6場所制となった1958年以降では、付け出し入門を除けば史上最速。182センチ、140キロ。

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