日本ハムの加藤貴之投手(33)は25日、先乗りしているキャンプ地の沖縄・名護でブルペン入り。36球を投げ込み、例年より早い仕上がりを披露した。

球種では、昨秋キャンプから金子千尋投手コーディネーター(42)にアドバイスを受けた、新カットボールも試投。投球の幅を広げ、電撃復帰を果たした同学年の有原航平投手(33)にも負けない投球で、ローテーションの1枠をつかみ取る。

 天候にも恵まれた南国で、加藤は気持ちよく腕を振った。先乗りした名護のブルペンで36球のピッチング。「例年よりちょっといいのかなと、自分の中では」と手応えを語った。近年、千葉にある自主トレ先の古巣・日本製鉄かずさマジックでは「ショートピッチング程度」だったが、今年は2度ブルペン入り。早めに準備を整えており、「今はバランスを気にしながら、キャンプに入ってから強い球を投げ続けられるように」と意図を語った。

 “新球”で投球の幅を広げる。「金子さんカット」と言って投げたのは、従来より変化が小さい新バージョン。金子投手コーディネーターの助言を受け、昨秋のキャンプから取り組んできたものだ。「(曲がりが)でかいボールしか持ってないので、より真っすぐに近いボール。それを金子さんに言ってもらって」と説明。

ブルペン捕手の評価も上々で「いつでもストライクを取れるようなボールになれば」と、うなずいた。

 復帰したライバルには、静かに闘志を燃やしている。オフにソフトバンクから有原が加入。西川、島本も含め同学年が増えた。「この年で(同学年が)増えるっていうのはなかなかないと思いますし、刺激し合いながら。有原はソフトバンクでエースでやってた。チームにとってもいいことですし、でもそういう人に勝っていかないとローテーションは守っていけない。食らいついていけるように頑張ります」と意気込んだ。

 昨季は9勝を挙げたものの、防御率は3・40。5年ぶりに規定投球回にも届かなかった。チームでは伊藤、北山、達、有原の4枚が開幕ローテに当確。1年間ローテーションで回ることを目標に掲げた加藤は「去年結果残さなかったのは本当ですし、結果残したら使い続けてもらえると思う。

もう1回(先発の)1枠を確立させたい。悔しい思いをしたんで、負けずに頑張りたい」。層が厚く厳しい先発争い。進化を続ける卓越した技術で、その1枠をつかみ取る。

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